こんばんは、くろいずです。
2022年6月24日、日本の消費者物価指数(CPI)が発表されました。
今、私たちの国でどのようなインフレが起こっているのか?まとめます。
5月の消費者物価指数
総務省統計局の発表によると、5月のCPI指数は2.5%の上昇、コアCPI指数は2.1%の上昇となっています。
また、コアCPI指数からエネルギーを除くと0.8%の上昇となっています。
(エネルギーのインフレ率が1.3%も上昇しているということ。)
これは、過去20年ほどを見ても類を見ないぐらいのインフレ率が発生しています。
インフレに入ると、物の価格が上昇し、企業の利益が増え、従業員の賃金や株価が上昇するという好循環になります。
これまでの日本政府は、デフレ経済の日本をどうにかしてインフレ経済にしようと金融緩和を続けてきたので、今回のCPI指数を見ると政府のインフレ率2%という目標を達成したように見えますが、実態はどうやら違うようです。
コストプッシュによるインフレ
今まで、100円で輸入した商品を110円で売れば10円の利益が得られます。
その商品を今まで通り100円で輸入し、120円で売れば20円の利益が得られます。
これが、本来のインフレの姿です。
しかし、今のインフレはコストプッシュインフレというもので、インフレの価格が企業の利益に転換できないインフレになっています。
どういうことかというと…
今まで、100円で輸入した商品を110円で売れば10円の利益が得られます。
しかし、商品を110円で輸入せざるを得なくなったので、仕方なく120円で売って10円の利益を得て事業を継続しようとします。
これが、コストプッシュインフレです。
日本は、食料やエネルギーの自給自足が出来ていない国です。
そのため、日本の商品のほとんどは海外からの輸入に頼っています。
そこに、現在進行形の円安が発生し、輸入コストが上昇したことによる販売価格の上昇が発生しています。
ですので、このインフレが続いたとしても日本の経済は上向きになりませんし、家庭の経済を圧迫してしまいます。
上記のように、上昇している部分は食品や水道・光熱費です。
ほとんどを海外からの輸入に頼っている部分です。
しかし、交通・通信や教育、住宅などはほとんど上昇しておらず、国内の経済が発生点となっているインフレではないことがわかります。
まとめ
現在、日本で発生しているインフレがコストプッシュ型のインフレであることがわかりました。
主な要因は、過去の記事でも取り上げましたが円安が原因です。
そして、この円安は世界的なインフレが収まるまで続いていくと思われます。
このインフレが続くと日本国内の経済は悪化し、国民の不満が爆発することも考えられます。
この経済状況の悪化は、この後に控えている参議院選挙にも大きな影響を与えそうです。
選挙に選ばれた政治家の皆さんには、なんとかしてコストプッシュ型のインフレを抑えるように対応していただきたいと思っています。
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