【対照的な日米金利】金利差の縮小と米リセッションの兆し

投資
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こんにちは、くろいずです。

投資に関わる経済ニュースをお届けします。
毎週土曜日に更新し、その1週間でどのようなニュースが発表されていたのか?を分かりやすくまとめています。

また、スイングトレードの成績も毎週公開し、反省点や気付きをまとめています。
長い目で見て、上達する姿を見ていただければと思います。

※投資を推奨する記事ではございません。
※投資は自己責任・自己判断のもとよろしくお願いします。

2023年10月27日~2023年11月3日の経済情報

2023年10月 日銀金融政策決定会合が発表!

世界的に見てもインフレ率が低く抑えられている日本の中央銀行による、金融政策決定会合が行われました。

日本では、インフレが発生していると言っても2%〜3%に過ぎず、世界的に見ればかなり低いインフレ率を推移しています。
そんな日本の経済状況を鑑みて、今回の日銀の金融政策決定会合では金利の上限を1%を目処にするというものでした。

とにかく今のインフレは、日本円の通貨の価値が下落した(円安になった)ことによって輸入物価が高騰している状況です。
そのインフレを少しでも抑えるためには、日本の金利を上昇させ、海外各国の金利との差を埋めるしかありません。

そこで、これまでは金利の上限を1%に留めるということで厳格な基準を設けていたのですが、今回の発表により上限が1%を超えても許容するというようなニュアンスに変わりました。

おそらく、日銀としては今後も実質的な利上げを行い、海外各国との金利差を抑えていきたいと考えているのだと思います。

今後も、債券の取引によって金利が跳ね上がらないように、徐々に金利を引き上げていく方針で日銀の舵取りが行われるだろうと思います。

金利の上昇は株式にとって不利なことですが、銀行セクターや債券への投資妙味は増します。

しかし、当ブログの見解としては今後も日本株の上昇は続くだろうと考えているので、金利がどの程度まで上昇するかはわかりませんが、日本株に関しては株式が下落すれば買い増しをするというスタンスを貫こうと思います。

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2023年11月 FOMCが開催!

アメリカの金融を左右するFOMCが行われました。

前回のFOMCでは、金利の据え置きで様子見をしていたFRBですが、今回のFOMCでも金利を変更することなく据え置き状態を保ちました。
市場の予想としては、金利はこのまま据え置きだろうとの見方がほとんどだったので、市場の予想通りの結果となり、特にサプライズなどはありませんでした。

上記の日銀の金融政策決定会合では、金利水準を引き上げていく方針を取っていましたが、アメリカでは金利を据え置くという状態になっています。

おそらく、今後はアメリカの金利が据え置かれる→利下げの段階へと進むにつれて、日本では対照的に利上げ方向へと進むタイミングが訪れると思います。
そうなると、一時的には円高になると予想できますので、日本のインフレも落ち着くのではないだろうか?と思います。

また、過去の歴史を振り返ると利下げ局面へと入るタイミングでリセッションが発生しているので、今回もおそらくアメリカの株式は暴落することになるだろうと考えます。

引用:FRED ECONOMIC DATA

上記のグラフは、過去のアメリカの金利と灰色の部分がリセッション期間になります。
どのタイミングを見ても、金利が下がったタイミングでリセッションへと突入していることがわかると思います。

そして、今回はそのタイミングで円高になることから、日本円換算ではかなり安くアメリカ株を買うことができると思います。

もちろん、アメリカ一辺倒で投資をすることはリスクがありますが、現状世界の金融市場はアメリカがNo1であることは間違いありません。

そのアメリカの成長が日本でも受けれるのであれば、投資しないわけにはいかないでしょう。

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2023年10月 米雇用統計が発表!

景気の強さを測る上で重要な、雇用統計が発表されました。

  1. 労働力参加率(Labor Force Participation Rate): 労働力参加率は、ある国や地域において、労働可能な人々が労働市場に参加している割合を示します。就業者や求職者の人数を労働力として計算し、総人口に対する割合として表されます。
  2. 失業率(Unemployment Rate): 失業率は、労働市場において仕事を求めているが見つからず、かつ積極的に求職している人々の割合を示します。一般的に、失業率が低くなると、労働市場が健全であることを示し、経済の好調を反映する指標とされています。
  3. 雇用創出数(Employment Creation): 雇用創出数は、ある期間(通常は月次または四半期)における新たに創出された雇用の数を示します。これは、新たな雇用契約や雇用拡大によって生まれた雇用機会の数を指します。
雇用統計今回(10月)市場予想(10月)前回(9月)
雇用者数15万人18.0万人29.7万人
修正前(33.6万人)
失業率3.9%3.8%3.8%
平均時給4.1%4.0%4.3%
労働参加率62.7%62.8%

今回は、雇用が大きく減少しており、ようやく景気の転換点を迎えたのではないか?と思われます。
しかし、この発表を受けた市場の反応は、金利が下落し、株式が上昇しました。

単純に考えると、雇用統計が悪い→景気が弱い→株式が下落するとなるはずなのですが、そうなっていません。
この雇用統計を見て、金利を下げないとダメだろうという口実に使い、金利が下がることで株式が上昇する方へとある意味賭けています。
まだ「Bad news is Good News」の状況が続いているということです。

これが悪いニュースが出た→株式へも悪い反応が出たとなるタイミングで、リセッションへと入ることになります。

しかし、その時は刻一刻と近づいており、アメリカ企業の決算が悪化し始めると一気に売られることになると思います。

そのタイミングを見逃さずに、アメリカへの投資を行うことができれば大きな利益になるだろうと思います。

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2023年10月 米ISM景気指数が発表!

企業の購買担当者へ調査されるISM景気指数が発表されました。
こちらの指数では、製造業と非製造業に分かれて集計され、企業の経済活動の景況感を測るために使われます。

  1. 製造業景況指数(Manufacturing Purchasing Managers’ Index, PMI): 製造業の生産活動、新規受注、在庫、雇用などの項目について調査し、それらの指標を総合的に評価したものです。PMIは、50を基準として、50以上で景況の改善を示し、50以下で景況の悪化を示します。
  2. 非製造業景況指数(Non-Manufacturing Purchasing Managers’ Index, NMI): 非製造業(サービス業、建設業など)の新規受注、ビジネス活動、雇用、在庫などの項目について調査し、それらの指標を総合的に評価したものです。NMIも、50を基準として、50以上で景況の改善を示し、50以下で景況の悪化を示します。
ISM景気指数今回(10月)市場予想(10月)前回(9月)
製造業46.749.049.0
非製造業51.853.053.6

今回は、製造業・非製造業ともに市場予想を下回り、前回よりも悪い結果となっています。
しかし非製造業に関しては、まだ50を下回っていないことから全体として経済が縮小しているとは言えない状況です。

過去のリセッション時には両指数とも40前半まで落ち込み、その期間が一定続いていたのでまだリセッションへは突入していないだろうと思われます。

ISMのような企業の購買担当者への調査は、景気の先行指数として捉えられるのでこの値が悪くなった時に警戒が必要です。

今回は明確に結果が悪いので、このタイミングで他の経済指標が良かったとしても、今後悪化していくことになれば注意が必要です。

おそらく、上記の雇用統計を見ても悪い結果になっていることから、今後の景気は悪化していく可能性が高いのではないか?と思います。

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今週のコメント

G7サミットの地、広島へ!

今週は、家族旅行で広島を訪れています。

今年のG7サミットでは、広島での岸田首相のリーダーシップが評価されていました。
そして、原爆死没者慰霊碑への献花を当事者のアメリカ大統領にも行わせたということで、サミットの平和を訴えるという目標へと行動していました。

自分もその慰霊碑へ手を合わせにいきました。

慰霊碑へ向かうために、広島平和記念資料館から一本の道を進むのですが、その道の途中で明らかに空気の重さのようなものを感じました。
自分の他にも、同じような感覚になった人がいたので間違いないと思います。

過去の被爆した方々の無念なのかもしれません。

そして、原爆ドームも見にいきました。
建物の骨格は残りつつも、中身がスカスカになっているという異様さを感じます。

建物自体は、何度も補修を繰り返し保存しているらしいのですが、それも過去の悲惨さをシンボルとして残すことで後世へと語り継ぐことが目的のようです。

その後、フェリーに乗って宮島へと向かいました。

宮島では、厳島神社という世界遺産に登録されている神社を訪れました。

島中に鹿が歩いていて、ほのぼのとした観光地でした。
生牡蠣やソフトクリームなどの食べ歩きもできるので、楽しめました。

このような日本文化に触れる機会を日本人として大切にしたいですね。

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