こんばんは、くろいずです。
ここ数日、アメリカ株をはじめ、世界株式が下落へと向かっています。
そんな中で、買いに向かうように言っているインフルエンサーなども見かけますが、本当に買っても良いタイミングなのでしょうか?
株式相場のサイクルを基に、今の相場がサイクルのどの部分に当たるのか?まとめてみます。
株式相場のサイクルとは
上記の図は、株式相場のサイクルを表しています。
(現在値という表記は、無視してください。今の相場ではありません。)
一般的に4つのサイクルが存在し、
- 金融相場は、金利が下がり株価が上昇する
- 業績相場は、金融相場の影響で業績が良くなり経済が活気づく
- 逆金融相場は、業績相場の影響を受け、インフレが行き過ぎないように金利を上昇させ
- 逆業績相場は、逆金融相場の影響を受け、景気が後退する
といったサイクルを繰り返しながら、経済は成長してきました。
つまり、景気には波が存在し、その波は中央銀行の決定権を握る人間によって左右されています。
そして、人間は間違いを犯す生き物ですから、景気を良くするにしても、悪くするにしても、行き過ぎてしまったり足りなかったりします。
その間違いにいち早く気付き、経済の波のうねりを取ることができれば投資家として短期間で資産を築くことができるでしょう。
現在は株式相場のサイクルのどの位置にいるか?
上記の図は、日本を想定した円高円安という表記になっていますが、アメリカを想定した場合はドル高ドル安となります。
今のアメリカは、まさしく逆金融相場だと言えるでしょう。
金利を引き上げ、ドル高を発生させ、株価が下落しているという、教科書通りの展開です。
そして、逆金融相場の次に待っているのは、逆業績相場です。
業績の悪化が決算に表れることで、株価は一段と下落するでしょう。
上記のグラフは、Youtubeの田中泰輔さんが解説している動画に載せられていたものです。
逆金融相場の次に、少し反発しているタイミングがありますね。
これは、逆金融相場の金利上げが落ち着くと、株価が上昇する局面のことを指しています。
金利の上昇が止まるのだから、景気は良くなるはずだ!とすぐに飛びついてしまう人達による、一時的な反発が発生するということです。
この辺りになってくると、もはやファクトではなく人間の心理で相場が動くということです。
今までずっと金利上昇で株価は下落していたのだから、その上昇が止まると株価は上昇するはずだ!というギャンブルで負けている人が一発逆転で取り返そうという心理に似ています。
しかし、決算などが発表されて、冷静に業績を分析すると、企業の成長は鈍化していて株価はまた下落します。
これがいわゆる二番底というものです。
なので、まだまだ株を買うには早すぎると思われます。
まとめ
YoutubeやTwitterなどを見ていると、株式相場の下落にしびれを切らし始めた人達が少しづつ買いに向かっていますが、自分はまだまだ買う要素が無いと思います。
そして、ここから半年間が逆金融相場の下落としてより一層下落すると思います。
また、今回の暴落はすぐに収束するものではなく、もしかすると2024年まで続いているかもしれません。
理由は、上記の9月に発表されたFOMCのドットチャートが示す金利です。
こちらのチャートをみると、2024年には利下げが行われる予想ですが、果たしてそのころに逆業績相場を終えて金融相場へと迎えるでしょうか?
自分は、最悪の場合2024年初頭まで逆金融相場が続くのではないか?と思っています。
その予想が外れたとしても、少なくとも今すぐに株式を買うことはあり得ないです。
逆業績相場が終わりそうで、これから金融相場だなと思えるタイミングがくるまで、ひたすら現金比率を高め続けたいと思います。
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