こんにちは、くろいずです。
投資に関わる経済ニュースをお届けします。
毎週土曜日に更新し、その1週間でどのようなニュースが発表されていたのか?を分かりやすくまとめています。
また、スイングトレードの成績も毎週公開し、反省点や気付きをまとめています。
長い目で見て、上達する姿を見ていただければと思います。
2023年6月5日~2023年6月9日の経済情報
2023年5月 米ISM景気指数が発表!
企業の購買担当者へ調査されるISM景気指数が発表されました。
こちらの指数では、製造業と非製造業に分かれて集計され、企業の経済活動の景況感を測るために使われます。
ISM景気指数 | 今回(5月) | 市場予想(5月) | 前回(4月) |
---|---|---|---|
製造業 | 46.9 | 47.0 | 47.1 |
非製造業 | 50.3 | 52.5 | 51.9 |
5月の結果は、上記の通りです。
前回と比べて、製造業・非製造業のどちらも景気が悪化していると感じている企業が多かったようです。
どちらの指数も2021年の年末をピークに大きく下落トレンドに転じています。
理由は明確で、2022年よりFRBが大幅な利上げを繰り返してきたことによる影響が大きいです。
利上げをする目的は明確で、インフレを抑制するためです。
インフレを抑制しようとした結果、企業の経済活動が抑制され、景気が悪くなっていきます。
そして、景気が悪くなっていることが上記のグラフや数値から定量的にわかるようになっています。
ここまで景気が鈍化してきたことで、今月に行われるFOMCでは利上げ停止の予測が大多数となっています。
そして、7月にもう一度利上げをするという予測ですが、6月も7月も25bpの利上げが行われるような気がします。
利上げ停止を予想する人が大半の時に、6月も利上げが行われた時のマーケットへのインパクトは大きなものとなるでしょう。
あまり楽観的にならずに、少し厳しめに予測しておくことで市場から退場せずに済むかもしれませんね。
暴落はもう起こる?株式が強欲になっているようです
ここ数週間、日本株もアメリカ株も割と堅調に推移しているように感じますが、どうやら株式市場は強欲な状態へと振れているようです。
上記のメーターは、株式市場の恐怖と強欲を表す指標になっています。
今の株式市場の状態は、どうやら強欲になっているようです。
そして、市場の恐怖指数を表すVIXは、ここ1年ほどを見ると過去最低の水準を更新し続けています。
これは、ウォーレン・バフェットさんの名言にもある通り、
「他人が貪欲になっているときは恐る恐る。周りが怖がっているときは貪欲に。」
というように、今は本当に気を付けたほうがいいのかもしれませんね。
今週のコメント
メジャーSQを終えた日本株ですが、方向性はまだまだ上へ
ここ数カ月ほど、日本株の上昇が止まりませんがこれは海外投資家からの買い圧力によって引き起こされた現象だと思います。
4月頃から10週連続で買い越されていることがわかります。
そして、6/9にメジャーSQというものを迎えるのですが、そこで一旦整理されて下落する可能性もあると思われていましたが、関係なく上昇していました。
メジャーSQとは・・・
日本の株式市場における特定の日に行われる株式オプションの決済のことを指します。この日には、先物取引やオプション取引におけるポジションの決済が行われ、多くの取引が行われるため、市場の相場に大きな影響を与えることがあります。
メジャーSQの日には、株価指数先物や株価指数オプションなどの取引が行われ、それらの価格変動が株式市場全体に波及することがあります。特に、指数オプションの決済に伴い、オプションのヘッジ取引や現物株の調達が行われることで、株価の変動が生じることがあります。
メジャーSQの日は、月に数回あり、事前にカレンダーで公表されています。参加者はこの日に備えてポジションを調整することがあります。そのため、市場の相場は通常よりも変動しやすくなる傾向があります。
ただし、メジャーSQによる影響は市場の一時的なものであり、株式市場の長期的なトレンドや企業の業績には直接的な関連性はありません。投資家はメジャーSQの日における市場の変動を注意深く観察することが重要ですが、その影響を過度に重視することは避けるべきです。
これまでの上昇を考えると、下方向への圧力がかかる決済を控えている人が多いのかなと思っていましたが、そんなことは関係なかったようです。
この上昇を見る限り、メジャーSQという一つの不透明な材料を乗り越えて、一安心した投資家達がもう一段と上昇へと期待して買いが殺到する可能性もあります。
日本株には、このまま上昇へと向かってほしいですが、ドル安円高局面を迎えた時の海外投資家の売りを警戒しながら、一歩引いた目線で見ておくのが良いのかなと思います。
しかし、短期のトレードではこういった上昇の波は乗りこなしたいですね。
今後も、長期投資と短期トレードの二刀流で投資を続けて行きたいと思います。
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