現在の株式市場の景気サイクル位置が判明!目の前の上昇に釣られるな!

投資
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こんにちは、くろいずです。

投資に関わる経済ニュースをお届けします。

毎週土曜日に更新し、その1週間でどのようなニュースが発表されていたのか?を分かりやすくまとめています。

2023年2月6日~2023年2月10日の経済情報

2023年2月6日(月)

現在の株式市場は景気サイクルのどの位置?

景気には、サイクルがあります。
金融相場→業績相場→逆金融相場→逆業績相場と4つの区分に分けられて、ぐるぐるとこの4つのサイクルを回ります。

そこで、2023年2月現在の株式市場は、景気サイクルのどの位置にいるのか?という面白い検証をしていた動画を見つけたので、そちらを簡単に紹介します。

元動画はこちら

まず、景気サイクルの現在位置を知るうえで重要な表がこちらになります。

この表に沿って、現在の経済がどのように推移しているのか?を当てはめることで、景気サイクルの現在位置を知ることができるということです。

現在の経済を当てはめた結果

結果から見ると、現在は逆金融相場と逆業績相場の間に発生する「中間反騰」の位置に値することとなります。
今年始まってからの上昇は、まだまだ中間反騰に過ぎず、これからリセッションが来ることもあり得るので、今の株式市場の楽観的な雰囲気に身を任せて投資をしないほうが賢明だと思います。

しかし、投資のアクセルを踏むタイミングは2023年内に訪れると思うので、そちらを見極めながらうまく底からの反転したタイミングで拾えるように、FRBや経済指標を注視していきたいですね。

2023年2月10日(金)

日銀の総裁候補に新たな名前が!

日銀の次期総裁と言えば、雨宮さんや中曽さんが候補に挙がっていましたが、なんと次期候補に植田さんという方の名前が挙がりました。

植田さんとは、これまでの日銀総裁とは違い学者の方で、「金融政策の判断を論理的に行い、説明を分かりやすくすることが重要」だと語っています。
そして、「今の日本には金融緩和の継続が必要だ」とも述べています。

世界的な流れを見ると学者の方が中央銀行の総裁に就任するのが当たり前になってきている中、日本だけが年功序列のような形で人事が行われ続けていました。
そんな中、不本意な選ばれ方ではあると思いますが、学者の方が日銀総裁に選ばれたことは、グローバルスタンダードな流れに沿っていると思います。

なぜ、植田さんが選ばれたのが不本意な形なのか?というと、これまでの日銀総裁候補が次期総裁の職をみんな放棄したため、植田さんが選ばれたからです。

本来であれば、今まで通りの年功序列人事で雨宮さんや中曽さんが選ばれるはずでしたが、今の日銀の状況がやばいと見て、みんな逃げ出しました。
そこで、候補に挙がって今の状態の日銀総裁を引き受ける植田さんは、とても難しい仕事をこれからこなさないといけません。

その難しい仕事とは、これまでの黒田体制で行われてきたYCCの撤廃です。

今まで、金利上昇を抑えるために無制限に国債を買い続けてきた黒田日銀ですが、この国債買い付けがずっと続くわけがありません。
そうなれば、金利はいままでの水準では考えられないぐらい上昇するでしょうし、日本の経済へのダメージはとてつもなく大きくなります。

今は金融緩和を継続する意思がある植田さんですが、これからどのような金融政策を行うのか?今後の金融政策に注目です。

今週のコメント

今の株式市場が中間反騰に位置するということがデータで判明し、その通りにチャートも動いていることがわかりました。

S&P500指数に連動するVOOのチャート

昨年の10月頃に底を付けて、徐々に上昇を見せてきましたが、この上昇が中間反騰であることがチャートからもわかります。

なぜ中間反騰と言い切れるかというと、退治しようとしているインフレがまだまだ収まらないことや、金利の引き上げがまだ止まっていないことが、これから景気へダメージを与えることになるからです。

そして、中間反騰の後には逆業績相場が来て、株式市場はリセッションへと向かいます。

上記のグラフの通りに推移していることがわかります。
今回の市場の動きは、田中泰輔さんの予想に沿って動いていることがわかります。

先週の雇用統計の強さも見ると、2023年はまだまだインフレを退治するには金融引き締めの方向へ進んでいくと思います。
そして、ここから株式市場は大きく下落することも考えられるので、これからの下落がいつまで続くのか?を見ておきます。

2024年に相場が反転するようであれば、日本の新NISA制度も始まるのでちょうどよいかなーとも思っています。
今年は、まだまだ現金を貯めておく1年になる可能性が高いですね。

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