こんばんは、くろいずです。
昨日、11月のFOMCが発表されました。
インフレもピークアウトの兆しが見られ始めた状況ですが、今回のFOMCではどのぐらいの利上げが行われたのでしょうか?
また、今後のFOMCでの利上げペースは緩まるのでしょうか?
2022年11月のFOMCが発表
結果は、75bpの利上げとなりアメリカの政策金利は3.75%~4.0%となりました。
市場の予想では、75bpの利上げが大半でしたので予想通りの利上げとなりました。
しかし、株式相場に関しては、下落傾向にありました。
こちらは、今後の利上げの予想を織り込み始めたことや、GAFAMをはじめとしたアメリカ企業の決算が悪い結果になっていることが影響していると思われます。
金利の上限ラインであるターミナルレートも、今回の結果を受けて5.0%~5.25%まで予想が引き上げられています。
来月のFOMCで金利がどの程度引き上げられるのか?また、インフレを測る指数はどのように推移していくのか?など、今後も注目するべきポイントだと思います。
パウエル議長の発言
FRBは今年に入ってから、急激な利上げを行い3.75%も金利を引き上げました。
金融政策が経済や物価へ反映されるには、1年ほどの時間がかかると言われていますが、今までの累積の利上げを考慮しつつ、今後の利上げ幅を決定するという姿勢を見せています。
以下、パウエル議長の発言内容です。
- 物価の安定は、FRBの責任であり経済の根幹をなすものである。
- 物価の安定なくして経済は機能しない。(インフレを抑制する姿勢)
- 今後の利上げペースは、これまでの累積の利上げ効果と利上げが経済指標に反映されるラグを考慮する。
- 最終的な金利水準は、以前の予想よりも高くなる可能性がある。
- 会合ごとに意思決定を行い、市場とのコミュニケーションを取ることが重要。
まとめ
今回のFOMCでは、予想通りの75bp利上げに終わりました。
来月のFOMCから、予想がわかれそうなところであり、楽観的に考える人と悲観的に考える人で大きくギャップが生まれそうな気がします。
このギャップが大きければ大きいほど、予想が違った時に株式相場のボラティリティが高まるのだと思います。
すでに市場参加者の予想は、50bpと75bpで半々に分かれています。
自分は、12月は50bpの利上げになり、その後しばらくは50bpの利上げが続くのではないか?と予想しています。
今回のパウエル議長の発言を見ると、CPI指数や雇用統計などのデータが遅れて景気を反映させるものだとはっきりと明言されています。
つまり、今後の利上げはこれまでの利上げによって経済的なダメージがデータとして反映されてくるので、そちらも考慮しながら意思決定を行うということです。
今の経済指標だけではなく、今後どのように経済指標が推移するのか?予想も含めながらの利上げとなるので、おそらく利上げ幅は減少していくのだと思います。
そして、利上げ幅が減少して利上げを行わなくなったとしても、金利は高い水準に留まる可能性があります。
インフレがはっきりと収まるまでは、利下げをすることもないと思うので今回のパウエル議長の発言だけを見てあまり楽観的にならないほうが良いと思いました。
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