こんばんは、くろいずです。
2022年6月30日、米PCE(個人消費支出)物価指数が発表されました。
以前に、米CPI指数が発表された記事をまとめましたが、PCE物価指数とCPI指数の違いを説明しながら、まとめてみたいと思います。
米CPI指数について過去記事はこちら
PCE(個人消費支出)物価指数とは?
以前に紹介した、CPI指数は販売されている物の物価動向を計測する指数でした。
今回紹介するPCE物価指数とは、個人の消費全体から算出される物価動向を計測する指数です。
こちらの指数を見ると、実際に個人がインフレしても物を買って消費が進んでいるのか?インフレが進みすぎたので物が買えずに消費が抑えられているのか?がわかります。
FRBもCPI指数より、PCE物価指数のほうをより重視しているため、この結果で今後の金融政策が左右されるといっても過言ではないぐらい重要な指数となっております。
また、CPI指数のほうが発表が早かったのですが、PCE物価指数は個人がある程度商品を売買しないと計測できないため、PCE物価指数のほうがCPI指数に比べて発表が遅くなります。
今回の結果は?
後藤さんのツイートがより分かりやすくまとめられていたので、そちらを参照させていただきます。
今回の結果を見ると、市場の予想よりも鈍化している!インフレが収まり始めたんだ!と思ってしまうかもしれませんが、実はそんなに簡単な話でもないようです。
もちろん伸び率としては下がっているのですが、そもそも上昇率が6.3%もあるわけです。
つまり、1カ月1万円生活をしていた人であれば、1万630円で生活することになるのです。
現実的な数字で考えると、一人暮らしで20万円で生活していたなら21万2600円の生活費になってしまうわけです。
特に贅沢をしていなくても、1万2600円も上乗せされると中々ダメージ大きくないですか?
その結果、家計へのダメージは大きいようです。
上記のグラフは、給料の伸びよりも消費支出のほうが大きくなり、貯蓄が出来なくなっているというグラフです。
これを見ると、米国の消費はこれからより一層冷え込み、インフレは徐々に抑え込まれるかもしれませんが、経済はどんどん冷え込んでいくでしょう。
まとめ
今回の発表を受けて、ある程度インフレの上限値のようなものが見えてきたと思いますが、インフレが落ち着いて経済が上向くまでのタイムラグは、1年ほどあると見ておいたほうが良いでしょう。
これから、米国の個人消費はどんどん抑えられ、その時点でインフレがピークアウトしているとは思いますが、株価がすぐに反発するとも思えないので落ち着いて市場の動向を注視していきたいですね。
もうそろそろ、貯めこんでおいた現金を徐々に株式などの金融商品に変えていく時が来そうです。
慌てず騒がず、じっくりとチャンスを見つけて規律を守って投資を継続しましょう。
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