こんにちは、くろいずです。
投資に関わる経済ニュースをお届けします。
毎週土曜日に更新し、その1週間でどのようなニュースが発表されていたのか?を分かりやすくまとめています。
※投資を推奨する記事ではございません。
※投資は自己責任・自己判断のもとよろしくお願いします。
2023年の経済を振り返ってみて
今週は特に紹介するような経済指標が発表されていなかったため、今年を振り返る記事を掲載してみようと思います。
米国は利上げストップ、日銀は利上げ示唆か?
今年は去年と違い、金利の動きが落ち着き始めた1年だったかと思います。
2022年はFRBが急速な利上げを始めたことで、日米金利差が開いてしまい、ドル円は大きく円安に傾き、日本国内のインフレ圧力が高まる年でした。
そこを踏まえると、2023年はFRBもそろそろ金利上昇を抑制し利上げをストップさせ、逆に日銀が利上げを示唆するような金利水準の許容振れ幅を徐々に広げていき、ドル円は円高へと振れ始めた年になります。
この流れを考えると、アメリカでは来年は利下げへと向かう予想がたてられ、日本は金利が上昇する方向へと舵が切られると思います。
上記の二つのチャートは、今年1年間のアメリカと日本の10年金利になります。
ある程度の相関が見られますが、年末へ向けてアメリカの利回りが急速に下落しているのに対し、日本は下落しつつもある程度は横ばいで抑えられています。
また、アメリカはまだ3%後半ほどの利回りがあるのに対し、日本は0.6%ほどしかありません。
この状況では、日本が利下げをする余地はあまりないため、どう考えても利上げの方向(もしくは横ばい)へと進む確率が高そうです。
また、ドル円も大きく円高へと振れており、日本が利上げを行うから円高へ振れるというよりも、アメリカが利下げするから円高へ振れると考えたほうがよいかもしれません。
そして、来年はアメリカ経済の減速をストップさせるためにもFRBは利下げへ進むと思われます。
そうなった場合、ドル円はより円高へと進むことになるでしょう。
そして、FRBが利下げを行ったとしてもアメリカ経済の減速がストップしなかった場合、いよいよリセッション(ハードランディング)を迎えることになります。
その時、円高になっているのであれば為替と株価のどちらもディスカウントされた価格で取引できるため、円でアメリカを買うことの価値が増します。
ただ、今はアメリカを買うよりも全世界株などの分散された投資商品を買う方が良いと思います。
全世界株(ここではオルカンを想定)も、アメリカが6割ほど組み込まれている現在では、円高に振れることで割安で購入できます。
いよいよ、貯めてきた日本円を世界へと投じる年になるかもしれません。
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