こんばんは、くろいずです。
2022年9月の米ISM製造業指数が発表されました。
そちらの影響を受けて、株式相場が上昇している理由についてまとめます。
2022年9月の米ISM製造業指数
結果から見ると、市場の予想を大きく下回っています。
そして、ISM製造業指数が悪い結果を受けて、株式相場は上昇しています。
なぜ、製造業の景気が悪そうなのに、株式相場が下落するのでしょうか?
その理由は、以下のような予想を市場参加者がしているからです。
- 企業の景気が悪くなる
- インフレがピークアウトしつつあり、利上げが止まるだろうと予想する
- 利上げが止まることが、株価に織り込まれて上昇する
しかし、ここで重要なのはISMの製造業指数であるということです。
製造業は、コロナの影響も大きく受けており、物の運搬が止まってしまうというサプライチェーンの問題が大きいです。
仕入れに関係しているサプライチェーンなどの問題は、上記の入荷遅延グラフを見るとわかります。
最近になってようやく落ち着いた数値に戻りつつあるため、ここから本格的に動き出しそうです。
そうなると、今のISM製造業指数はこれまでの入荷遅延の影響などを受けた値なので、本当の景気を測るためにはここからの業績で判断しなければいけません。
もし、この後もISM製造業指数が落ち込むようであれば、それは物の供給は足りているが需要が無いことによる景気悪化だと判断できます。
今の指数の悪化は、これまでの物の供給が足りていないことによる需要を満たせない問題によって発生していると考えられます。
つまり、インフレがピークアウトしているかどうかは、物の供給が落ち着き始めたこれからの結果を見ないとわかりません。
そんな中、日本株を少しだけ購入
今の相場を見て、たしかにアメリカはインフレ率も8%ほどとかなり高く、それに伴う金利も急激に上昇させられています。
しかし、日本を見るとインフレ率は3%ほどで金利の上昇はありません。
金利が上昇していないことによる、円安によって輸入コストが高くなってしまうという問題はあります。
ただ、日本に関してはいったん購入しても良いタイミングかなと思い、少しだけ個別銘柄を購入しました。
アメリカをはじめ、世界各国のインフレ率の高さと急激な利上げを見ると、今後の経済はかなり悪化するでしょう。
そうなると、株式は下落する、債券は金利上昇で下落する、現金はインフレの購買力により実質価値が下がる、という状況が訪れます。
そんな時に、世界中に人々はどこに資産を移すのが一番良いか?考えると思います。
そこで、今までに比べるとインフレ率は少し高いが、正常な水準の日本株に目を付けるタイミングが来ると思います。
もちろん、円安なので海外の人からすれば日本は割安になっている状態です。
その時、日本株の上昇が始まり、新たな日本株の時代が到来するかもしれません。
いつ、そのタイミングになるかはわかりませんが、そうなることを予想して今の少し割安な水準で日本株を仕込んでおいた、というのが今回購入した理由です。
もちろん、ここからさらに下がる可能性はありますが、その時は今まで貯めていた現金で株を全力で購入していくと思います。
まとめ
今回の上昇も、ベアラリー相場の一時的な上昇に過ぎないと思います。
今回の上昇が、今年の高値を更新するとは到底思えません。
高値を更新できずに、また下方向へ下落すると思われます。
しかし、日本株に関して言えば、海外の株式などに比べると上記に述べた理由により少しだけ有利な状況になっていると思います。
もちろん、必ず上昇するなんてことはありませんが、元々企業業績は良くて割安で放置されていた金融商品に世界中が目をつけるとしたら、このような世界同時高インフレ・金利上昇などといったタイミングなのではないでしょうか。
世界情勢を考えると、まだまだ景気が良くなっていくような局面ではないと思うので、ここからの下落に備えつつも、少しづつ自分の仮説に基づいて資金を移しておきたいですね。
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