こんばんは、くろいずです。
今回は、国内時価総額No.2でトレンドを追いかけるうえで外せない企業である「6758 ソニーグループ」を分析したいと思います。
最近は米国株が人気ですが、日本にも魅力的な銘柄があることを発信できれば良いなと思い、始めたシリーズです。
※投資は自己責任・自己判断でお願いします。
多国籍コングロマリット企業
ソニーといえば、プレイステーションや音楽のイメージがありますが、それはソニーグループの一部に過ぎません。
ゲームや音楽のほかにも、家電や映画、ソニー損保でおなじみの金融など様々な事業を抱えています。
そして、莫大な資金力を元に海外の企業を積極的に買収しています。
そのおかげで、世界各国にソニーグループの傘下にある企業が存在します。
また、今後世界のトレンドになるであろうメタバースに関しては、今までのゲーム事業が積み上げてきたノウハウやIPが活きると思いますし、EV自動車の分野ではホンダと共同出資をしてソニー・ホンダモビリティ株式会社を設立して参入しようとしています。
つまり、今後の世界のトレンドを追う上でソニーグループを外す選択肢は、まず無いと思います。
決算から見る企業価値
ここからは、「IR BANK」というサイトを通じて過去の決算を見ていきたいと思います。
まず売り上げですが、デコボコしながらも右肩上がりに成長していることがわかります。
営業利益率に関しては10%ほどとなっていますが、これほどのコングロマリット企業だともはや何が本業の売り上げなのかわからなくなりますよね。笑
営業利益率とは、売上高から売上原価や販売費、一般管理費を差し引いた営業利益の売上高に対する割合のこと。
つまり、本業からどのくらい効率的に利益を出せたか?を計るための数値です。
一般的に、10%を超えていると優秀ですが、業界によって傾向が異なります。
ROEに関しては、11.62%と日本の企業としては高いほうだと思います。
ROE(自己資本利益率)は、投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表す重要な財務指標。
ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言える。
日本企業の平均的なROEは、8%ほどです。
次に財務状況を見ていきます。
自己資本比率が、23.4%とかなり低い水準にあります。
一般的には、ソニーグループのように金融業を抱えている企業は、自己資本比率が低くなる傾向にあります。
金融業は、お金を使ってお金を稼ぐ業種ですので莫大な資金が必要なのですが、その資金はいろんな人が預けたお金が主な資金になります。
そのため、金融業に関しては軒並み自己資本比率が低い傾向にあります。
自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。
自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいのです。
一般的に、40%を超えていると経営が安定していると思われる。
有利子負債に関しては、2020年から少し増加傾向にあります。
借金があると、安定した配当を出し続けたり、増配するのが難しくなるので投資家としてはマイナス面に見えますが、将来のための投資に借金を使っているものだと思います。
最後に、投資家として重要な配当推移を見ていきたいと思います。
2017年から順調に増配を記録していますが、配当としては1%未満なので配当で投資家に還元をするというより、今後の成長に資金を使って株価の上昇でキャピタルゲインを稼ぐというアマゾンのような企業だと思います。
そのためか、配当性向は10%未満とかなり低い水準にあります。
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株当たり配当額を1株当たり当期純利益で除して求められます。
一般的に、30%ほどであれば継続的に配当を出せる水準にある。
まとめ
日本国内の時価総額がNo2で世界のトレンドを追っているソニーグループですが、これから先の10年や20年を考えるとまだまだ上昇する余地がある企業だと思います。
この大規模の企業ですが、まだまだ成長段階にあると判断しているため、配当目当ての投資とはいきませんが増配している点を見ると、今のうちに投資をしておくことで将来的に高配当になる可能性があります。
また、個人的にはメタバースの分野で一番伸びてくると思うのがソニーグループですので、ゲーム好きの自分としては外せない企業でもあります。笑
今後の成長・増配に期待して投資をするのであれば、間違いない企業なのではないでしょうか。
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