【企業分析】メタバースで次期GAFAM?「任天堂」

企業分析
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こんばんは、くろいずです。

今回は、自分が好きな個別銘柄である「7974 任天堂」を分析したいと思います。

最近は米国株が人気ですが、日本にも魅力的な銘柄があることを発信できれば良いなと思い、始めたシリーズです。

※投資は自己責任・自己判断でお願いします。

GAFAM以上の価値がある人気IP

任天堂の世界的な人気IP

上記の画像のキャラクターを、いくつかはご存知でしょうか?

これは、全部任天堂が手掛けてきたIPです。

自分はゲームが大好きなので、もちろん上記のキャラクターたちのゲームは遊んでいます。
子供のころから、ずっと遊んでいます。
幼稚園の時に、Nintendo64のスーパーマリオ64というゲームを買ってもらったことを20代後半ですが、いまだに覚えています。

その後、自分がゲームにハマり、ゲームに関わる仕事をする人生を送っています。

このゲームを作ることと、IPを作ることの両立で業界のトップに君臨しているのが任天堂です。
ゲームを作ることは短期間で可能ですが、IPを作ることは短期間では不可能です。

ゲームを作るということは、遊びのルールを作るということで割とシステムを設計するイメージに近いです。
しかし、IPを作るとなると、同じキャラクターが次の作品にもその次の作品にも継続して利用することが求められますし、各作品で毎回ヒット作にならないとIPにはなりません。

これは、相当な努力と運が求められます。

今、アメリカのGAFAMと呼ばれる企業が世界を席巻していますが、どの企業もシステム設計をして大きくなった企業です。
その企業には、システムはありますが生きたキャラクターのようなIPはありません。

しかし、任天堂にはそのシステムの上で動く生きたキャラクターが育っているのです。

つまり、任天堂はどのプラットフォームでも利益を生み出すことは可能ですし、自分たちがハードウェアを開発して利益を生み出すことも可能な、世界で唯一のゲーム会社なのです。

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決算から見る企業価値

ここからは、「IR BANK」というサイトを通じて過去の決算を見ていきたいと思います。

まずは、売り上げですが2021年のコロナをピークに少し減少傾向が見られます。

これは、コロナ禍の巣ごもり需要によるゲームの売れ行きがとてもよかったからです。
そこから、少しづつ減少していますが、それだけコロナが落ち着いて外に遊びに出かけることもできる日常がある程度戻ってきたからでしょう。

営業利益率は、30%超えとなかなか高い数値を出しています。

営業利益率とは、売上高から売上原価や販売費、一般管理費を差し引いた営業利益の売上高に対する割合のこと。

つまり、本業からどのくらい効率的に利益を出せたか?を計るための数値です。

一般的に、10%を超えていると優秀ですが、業界によって傾向が異なります。

ROEに関しては、16%と本当に経営陣の優秀さが窺えます。

ROE(自己資本利益率)は、投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表す重要な財務指標。

ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言える。

日本企業の平均的なROEは、8%ほどです。

次に財務状況を見ていきます。

自己資本比率が77%とかなり高く、潰れることはまずないでしょう。
ゲーム業界は、自己資本比率が高い傾向にありますが、これはゲームが売れなくても次の作品を作るまでの体力を温存しておくためだと思われます。

自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。

自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいのです。

一般的に、40%を超えていると経営が安定していると思われる。

また、有利子負債がなく無借金経営である点も、これからの時代は大切になってきます。
(アメリカのようなインフレが発生すると、金利が上げられ借金返済に追われる場合もあるため。)

最後に、投資家として重要な配当推移を見ていきたいと思います。

一株当たりの配当は、きれいな右肩上がりとは言えませんが、増配傾向にあります。

少し、気になる点があるとすれば配当性向が50%ほどと若干高い点です。

配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。

配当性向は、1株当たり配当額を1株当たり当期純利益で除して求められます。

一般的に、30%ほどであれば継続的に配当を出せる水準にある。

つまり、一株当たりの利益の半分を配当金として支払っているという点です。
これだと、継続して安定した配当がもらえないのではないか?と思うかもしれませんが、任天堂は無借金経営なのでキャッシュの流れが読みやすく、配当性向が50%であったとしても問題ないと判断しているのでしょう。

配当に関しては、有利子負債が少ない会社ほど増配傾向にあり、有利子負債が多い会社は安定して配当金が出せない傾向にあります。

しかし、これだけ配当性向が高いということは、株主に還元する意識が高い会社とも言えます。
他のゲーム会社では真似できないような戦略を取れる、優秀な経営陣なのでしょう。

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まとめ

安定したキャッシュフローがあり、高い収益率や高い自己資本比率を誇り、無借金経営で株主還元に対する意識が高い。

このような会社は、世界中を探してもそんなに数多くないでしょう。

さらに、事業内容はGAFAMでも出来なかったような、一歩先の分野をすでに30年以上積み上げてきた実績があります。

これからメタバースと騒がれる時代に突入しますが、その時に任天堂のようなIPを数多く保有し、どのプラットフォームでも圧倒的なクオリティの高いゲームを作ることができる会社は任天堂以外にあり得ません。

今年の10月には、株式分割も行われるためより流動的に株が売買されやすくなるでしょう。

そういった、業務以外のところにもスキがないところが自分は大好きです。

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