こんにちは、くろいずです。
投資に関わる経済ニュースをお届けします。
毎週土曜日に更新し、その1週間でどのようなニュースが発表されていたのか?を分かりやすくまとめています。
また、スイングトレードの成績も毎週公開し、反省点や気付きをまとめています。
長い目で見て、上達する姿を見ていただければと思います。
2023年5月1日~2023年5月5日の経済情報
2023年4月 米ISM指数が発表!
今月も企業の景況感を測るISM指数が発表されました。
こちらの指数は、製造業とサービス業の二つに分かれて発表され、値が50を下回ると景気が後退し、50を上回ると景気が拡大していることを表します。
4月は以下のような結果となりました。
製造業に関しては引き続き50を下回っており、サービス業に関しては50を上回っております。
しかし、どちらも市場予想よりは高い値になっており、前月と比べても上昇している傾向にあります。
また、アメリカはもはやサービス業の方が規模として大きい国になっているため、サービス業の景気が良いとインフレが収まることはないでしょう。
この状況では、直近に控えているFOMCでは利上げせざるを得ないのではないか?と思いました。
ファーストリパブリック銀行が破綻!
またしても、アメリカの銀行が破綻したことが話題になっております。
破綻した銀行は、つい最近破綻したシリコンバレーバンクよりも大きい規模の銀行になります。
次々と銀行の破綻が止まらないのが、リーマンショックの再来になる!と予想されていますが規模感から見るとリーマンショックよりも大きい暴落が発生するのではないか?と思います。
過去の銀行破綻がまとめられた簡単なグラフがあったので、そちらを掲載しておきます。
上記のグラフを見ると、過去の破綻した銀行とは比べ物にならないぐらいの大きさの銀行が破綻しています。
そして、アメリカの銀行はリーマンショックの時もそうでしたが、リスクを取り過ぎているが故に破綻します。
上記のグラフは、アメリカの銀行がどの程度レバレッジをかけて運用していたのか?を表したものですが、青色の平均よりもファーストリパブリックバンクの方が高いレバレッジで運用していることが分かります。
さらに、ファーストリパブリックバンクのポートフォリオの偏りにも問題があります。
本来、銀行業は個人や企業への融資と証券投資と不動産投資の割合が20%前後でどれもバランスを取っているようです。
しかし、ファーストリパブリックバンクに関しては、不動産投資が60%を超えており明らかに偏りが見られます。
不動産投資は、一般的に流動性が低いので必要な現金をすぐに用意できないという特性があります。
そのため、預金引き出しが相次ぐと手元の現金では足りなくなるので、破綻したということになります。
シリコンバレーバンクもファーストリパブリックバンクも集めた資金の運用に問題があり、破綻しています。
リスクを取らないとリターンが得られないことは間違い無いのですが、アメリカという国の特性から過度なリスクを取って持続できないほどの大きなリターンを得ようとしていた傾向が見られます。
今後も、このような銀行破綻は続くと思いますが、いつか起こるであろうリーマンショックより大きな暴落に備えて現金比率を高めて準備しておきます。
2023年5月3日 FOMCが行われました!
昨年の利上げラッシュに米地方銀行が次々と破綻している中、FOMCが行われました。
今回のポイントは、「これだけアメリカの地方銀行が潰れているのだから、流石にそろそろ利上げ打ち止めだろ」と市場参加者が予想しているところです。
そして、今回のFOMCでは市場の予想通り25bpの利上げとなりました。
グラフを見るとわかる通り、リーマンショックの時より急激な利上げが昨年から行われています。
そして、今回の利上げが最後で今後の利上げは行われないだろうと市場参加者は予想しているようです。
自分は以前から当ブログでお伝えしている通り、5%後半までは利上げは続くだろうと予想しています。
そして、利上げが続くかどうか?は失業率が4%を超える当まで続くだろうとお伝えしています。
次のFOMCでも利上げが行われた場合、市場参加者とのギャップが生じ、米国株は大きく下落すると思われます。
そして、利上げが停止されたとしても市場の予想通りで大して株価は上昇せず、もしも利上げが行われた場合株価は大きく下落するという今、ロングポジションで取引を行っている投資家は傍観するしかないと思います。
利益を大きく取れるとするならば、次のFOMCでも利上げが行われる前提でショートポジションを取らなければなりません。
投資はギャンブルではないので、自分のスタンスは一貫して長期前提であるため、今は現金比率を高めて傍観しておきます。
2023年4月 米雇用統計が発表!
今月も、実体経済を知る上で重要な雇用統計が発表されました。
現状の金利で経済が鈍化しているのであれば、雇用者は減少し賃金も減少し失業者は増えているはずです。
もし、今回の雇用統計でも経済が強くあるのであれば、利上げ停止はまだまだ先のことになるでしょう。
2023年4月の米雇用統計は以下の結果となりました。
見事に市場の予想を裏切り、乖離の大きい強い経済を表す結果となりました。
雇用者数は大きく予想を外れ、失業率は低下し、賃金は上昇しているという、経済鈍化の兆しも見られない状態になっています。
今週のFOMCにて、パウエル議長の会見でも話があるように「サービス価格(住宅除く)のコストの大半は賃金」と話しています。
そして、FRBがインフレ指標の中で特に重視しているのが「住宅を除くサービス価格」です。
しかし、今回の結果を見ると賃金はわずかながらに上昇しています。
この結果を見ると、次回のFOMCで利上げが停止されるのか?今後の予想も変わってきそうですね。
今週のコメント
4月からトレードせず!
日本株が強過ぎてポジションを取ることができません。
自分のスイングトレードは、株価の波の上下を見て下で入って上で抜けるということを試しているのですが、その波が発生せずずっと上昇傾向にあります。
微妙な波は見えると思うのですが、明らかに下がり切っておらず、海外からのマネーが流入していると思われます。
その引き金となったのは、以前にも記事にしたウォーレン・バフェットの来日によるものが大きいと思われます。
そんなこんなで、いったん下がるまでエントリーできない状況が続いていますが、これが兼業トレーダーのいいところですね。
毎月利益を上げなければ生活ができない専業トレーダーと違って、会社からの収入を得ているので無理にポジションを取らず、アップサイドの期待値が大きいと思ったところまで待ってからエントリーする。
投資は精神的にきついと思うポジションを取っていたら負けです。
今後のチャンスを伺って、今は現金を貯めておくことにします。
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