こんにちは、くろいずです。
1週間の投資情報をまとめた、週刊投資ニュースをお届けします。
今週一週間の話題になった主な経済の動きを分かりやすくお届けします。
今週の主要指数の動き
S&P500
NASDAQ
米国10年金利
日経225
ドル円
ビットコイン
2022年11月21日~2022年11月25日の経済情報
2022年11月22日(火)
世界中銀は利上げを継続、OECD経済見通し
経済協力開発機構(OECD)は22日、世界経済が大幅に減速しても各国・地域の中央銀行は広範囲に及ぶ物価高騰と闘うため、利上げを継続すべきだと呼び掛けた。
世界的なインフレを抑制するために、OECDが世界中の国々の中央銀行へ利上げを呼び掛けています。
今、アメリカではインフレ率が高い水準で留まっていますが、ヨーロッパの国々に関してはそれよりも高い水準にあるようです。
そして、今年のインフレによる利上げの影響を受けて、世界各国の来年のGDPはかなり減少するとの見通しが立てられています。
上記の表を見ていると、来年はアメリカ株に投資し、再来年に日本株へ投資するのが良さそうですね。
ここ十数年で最大の買い場が訪れるかもしれませんので、キャッシュは厚めに持っておきましょう。
2022年11月24日(木)
FOMCの議事要旨が公開
FOMCの議事要旨が公開されました。
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/monetary20221102a1.pdf
こちらは、FOMCでどのようなことが話し合われたのか?を記録している議事録のようなものです。
この中でも重要だと思われる項目を抜き出して、今後のFRBの金融政策の方向性を導き出そうと思います。
- インフレは依然として高い水準にあり、ロシア・ウクライナの戦争がさらなる上昇圧力をもたらしている。
- FRBは、最大の雇用とインフレ率2%を長期的に達成することを目指している。
- FRBは、インフレ率を長期的に2%に戻すためには、金利の継続的な引き上げが適切であると判断している。
- 今後の金利は、累積的な引き締め状況や、インフレ抑制の効果を考慮する。
上記の内容を見ると、「今後もインフレ率が長期的に2%で安定するまで金利は引き上げ続けるが、これまでの累積的な引き締め状況を見ながら、利上げを継続する。」というような内容になっています。
今のインフレ率を考慮すると、来年も75bp→50bp→25bpに引き上げ水準が下がるだけで、1年間利上げを行い続ける可能性はありますね。
今の株式市場は、利上げ幅が下がると予想して上昇していますが、まだまだ楽観的な予想なのではないか?と思ってしまいます。
2024年もベアラリー相場が続くと思って、楽観的にならずに準備を進めておいたほうが良いのではないでしょうか。
2022年11月25日(金)
東京都区部CPI指数が発表
東京都で計測した消費者物価指数が発表されました。
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/kubu.pdf
結果から見ると、3.8%の上昇となっています。
国内のインフレ率もなかなか高い水準になってきましたね。
内訳を見ると、電気代・ガス代が圧倒的に高い上昇をしています。
これまで30年間も物価が上昇しなかった日本において、3.8%も物価が上昇しているのですから、並大抵の上昇率ではないことがわかりますが、ガス代などは30%ほども上昇しており、さすがに今年の冬~来年の春にかけて光熱費代が心配になります。
しかし、このインフレを企業の利益に転換することができれば、日本の景気もバブル期のころのような上昇期に入るかもしれません。
今は数ヶ月のトレードであれば、アメリカ株へ投資するよりも日本株へ投資したほうが期待値が高いように感じます。
今後も日本の消費者物価指数に注目です。
まとめ
今週の動きを見ていると、株価は上昇し、金利は下落し、ドル円も円高に振れるという正常な動きを見せているように見えます。
しかし、FOMCの議事要旨にもある通り、これからも利上げは継続されるだろうし、来年の米国企業がドル高による悪化した業績が決算で発表され始めると、もう一段と株価は下落すると思います。
では、なぜ今のタイミングで株価が上昇しているのか?
おそらく、CPIやPPIなどの指数が下落傾向にあり、インフレがピークアウトしたのではないか?という予測の基、利上げ幅が縮小していくだろうという期待感から、株が買われていると思います。
ですが、米国のCPI指数はまだ7.7%ほどと高い水準にあり、これを2%で安定させるまで利上げを継続すると、FOMCの議事要旨で記載されています。
今の株価の上昇は、盛大なブルトラップだと思います。
今は、本当の中間反騰にあると思います。
この中間反騰では、まだ前回の高値を超えずに下落するという今まで通りのベアラリー相場が継続されると思います。
しかし、今の状況から考えると、年末へ向けて株価は上昇し続けるだろうと思います。
このブルトラップに引っかからず、来年の買い場に備えてじっくりと経済動向を注視したいと思います。
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