こんばんは、くろいずです。
2022年9月7日現在、ドル円が140円から144円まで数時間で上昇しました。
為替レートがここまで急速に変動することは、なかなかありません。
今回は、そんな日本円の価値が今後どのように推移するのか?まとめてみます。
止まらない円安
上記のグラフは、今年の3月ごろからのドル円の日足チャートです。
ここ数日で、ドル円が一気に上昇しているのがわかります。
年明けからで考えると、29円ほども円安が進んでいます。
そして、今回の144円というレートは、24年ぶりの水準になります。
ここまでくると、いよいよ日本人も円だけで資産を持っていて大丈夫なのか?と疑問を持つ頃だろうと思います。
また、この円安はアメリカの金融引き締めによる影響が大きいので、アメリカのインフレが収まり、FRBが金融政策の方向性を転換させない限りは、円の暴落は続くと思われます。
日銀の為替介入ができない理由
為替レートが極端に動いてしまうとき、両国の同意のもと為替介入が行われる場合があります。
為替介入(外国為替市場介入)は、通貨当局が為替相場に影響を与えるために、外国為替市場で通貨間の売買を行うことで、正式名称は「外国為替平衡操作」といいます。為替介入の目的は、為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ることです。
もちろん、為替介入を行う相手国はアメリカです。
しかし、現在のアメリカの状況を考えると、インフレが収まっておらず金融を引き締める方向に舵を切っています。
そんな中、日銀が為替介入を行えば、円が上がりドルが下がるわけなのでアメリカ国内のインフレがより一層進んでしまうことになります。
もちろん、インフレを抑えようとしているアメリカがそんなことを許すとは思えないため、今回の為替介入はまずないと思います。
なので、アメリカ国内のインフレが一刻も早く収まり、円安が行き過ぎないようなレートまで落ち着いてほしいですね。
まとめ
今回は、急激な為替レートの変動により、様々な影響が出始めています。
輸入コストの上昇により、食料品や外食チェーン店の値上がりが発生したり、エネルギー価格が上昇したりして、国内のインフレ率が2%を超えてしまうほどの影響力です。日本のような、30年間もデフレ
状態が続いている国が、強制的にインフレ状態になってしまうほどのインパクトは計り知れません。
投資の側面からみると、ドル資産は下落しているのに、円で換算するとなぜか稼げているような状態です。
ここまでのインパクトを与えているということは、ある意味危機的な状況かもしれません。
もし、円安がこのまま進んでしまい、日本国民が日本円をドルに変換しようとする動きが出てしまったら、日本円のハイパーインフレが発生し、円は価値を失うでしょう。
そうならないように、自分の資産を円だけで持つのではなく、ドルを持っておいたり、海外の株式に投資したりしてリスクヘッジをすることが求められます。
また、法定通貨だけではなく仮想通貨のような暗号資産も持っておくと、より一層安心できると思います。
世の中がどう転ぼうが、自分の資産は自分で守れるように上手に投資をして切り抜けたいところです。
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