こんばんは、くろいずです。
2022年6月17日、日銀が記入政策決定会合の結果を発表しました。
今回の内容次第では、米国と同じように金利上昇・株式相場下落などが起こりえますが、どのような結果になったのでしょうか?
長期金利操作
(1)長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)(賛成8反対1)
①次回金融政策決定会合までの金融市場調節方針は、以下のとおりとする。
短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利
を適用する。長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要
な金額の長期国債の買入れを行う。②連続指値オペの運用
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2022/k220617a.pdf
上記の金融市場調節方針を実現するため、10 年物国債金利について 0.25%
の利回りでの指値オペを、明らかに応札が見込まれない場合を除き、毎営業
日、実施する。
今まで通り、「長期金利は低金利で安定させるし、指値オペも必要であれば毎営業日いくらでも実行します。」という内容でした。
この発表を受けて、為替相場は一段の円安と加速しました。
おそらく今まで通り、日米金利差は米国の金利上昇と日本の低金利でどんどん大きくなり、円安がより一層加速することが予想されます。
そうなると、輸出入大国の日本は海外からの食料品やエネルギーの高騰から物価が上昇することは間違いないですし、賃金に転換されるわけではない物価の上昇なので国民の賃金が上がるわけではないが、インフレにより生活が苦しくなると思います。
資産買い入れ方針
(2)資産買入れ方針(全員一致)
長期国債以外の資産の買入れについては、以下のとおりとする。
①ETFおよびJ-REITについて、それぞれ年間約12兆円、年間約
1,800億円に相当する残高増加ペースを上限に、必要に応じて、買入れ
を行う。②CP等、社債等については、感染症拡大前と同程度のペースで買入れを行い、
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2022/k220617a.pdf
買入れ残高を感染症拡大前の水準(CP等:約2兆円、社債等:約3兆円)
へと徐々に戻していく。
こちらは、日銀が「日本株を今まで通り買い増していきます!」と宣言しています。
なので、短期的に見て米国のような株式相場に大きな下落が発生するとは思いませんが、長期的に見ると日銀のバランスシートには処理しきれないような膨大な資産として残ることが予想されるので、いつか資産を清算しなければいけない時に、日銀が保有している日本株を売るということですから大きな下落局面が発生するのではないか?と思います。
そもそも中央銀行が自国の株式を購入することは、その国の経済が民意で取られたバランスではなく、お金を印刷して無理やり活性化しようとしている状態です。
その状態で、果たして世界に流通している通貨としての価値が保てるかどうか?はかなり怪しいところですが、自分たちは日本に住んでいる日本人なので日本円で生活するしかありません。
今はまだ、日本円が価値を保っている状態なので、今のうちにドル建て資産や仮想通貨などの暗号資産などに自分の資産を分散しておくことが良いのかなと思います。
投資とは貯金の分散です。
どの通貨が使えなくなったとしても、別の通貨で暮らせるように自分のポートフォリオのバランスを考えておくのが安全かなと思いました。
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