【景気減速に要警戒!】これからの景気先行指標を表す決算がとても悪い結果になっています…

投資
スポンサーリンク

こんにちは、くろいずです。

投資に関わる経済ニュースをお届けします。
毎週土曜日に更新し、その1週間でどのようなニュースが発表されていたのか?を分かりやすくまとめています。

また、スイング・中長期トレードの成績も毎週公開し、反省点や気付きをまとめています。
長い目で見て、上達する姿を見ていただければと思います。

※投資を推奨する記事ではございません。
※投資は自己責任・自己判断のもとよろしくお願いします。

2023年8月7日~2023年8月11日の経済情報

2024年3月期 東京エレクトロンの決算が発表!

半導体装置を製造している東京エレクトロンの決算が発表されました。

今回、この銘柄の決算を取り上げた理由は、景気の先行指標として東京エレクトロンの決算が重要になってくるからです。
(自分が投資している銘柄でもありますが。)

半導体製造装置の事業を持つ会社の売れ行きが悪くなると、世界中の半導体を作っている会社へ影響します。
今の時代、半導体を使わずに事業が成り立っている業種のほうが珍しいと思います。

つまり、ここの決算からこれからの景気の状況がある程度わかるということです。

東京エレクトロン決算資料

引用:上記決算資料

決算資料を見ると、明らかに売上高が落ちています。
2023年第一四半期と比べると、-30%も下落しています。

これは世界中の半導体関連企業が半導体装置の購入をためらっていると考えられるので、半導体を製造・販売している企業の懐事情が良くないことがわかります。

2023年の初頭~7月頃まで強かった株式市場ですが、この8月9月が転換点になるかもしれません。

リセッションの可能性を排除せず、少し厳しめな目線でマーケットを見ておくのが良いと思います。

スポンサーリンク
2023年7月 米CPIが発表!

先月まで下落傾向が続いていたCPIの発表が行われました。
こちらの指数を見て、インフレが鈍化していると判断されていますが、今月からは少しインフレ再燃気味になりそうです。

CPIとは、一定の基準年度を基準として、その年度における一般消費者の物価水準を100とし、それ以降の年度での物価の変動を比較します。具体的には、一定のカテゴリー(食料品、住宅、交通費など)の代表的な商品とサービスの価格を調査し、それらの重み付けを行って指数を算出します。

前年比今回(7月)市場予想(6月)前回(5月)
CPI+3.2%+3.3%+3.0%
コアCPI+4.7%+4.8%+4.8%

結果を見ると、予想よりは下振れた値になっています。

しかし、ここで注意しておきたいのが、ここ一年ほどの原油価格などの推移です。

WTI原油の日足1年チャート

去年の6月頃までかなり高値を付けていた原油ですが、去年の7月頃から落ち着き始めて横ばいほどで推移しています。

これがCPIとどのように関連するかというと、原油価格の上下が今回のCPIには含まれていないということです。
原油とは、様々なものへ波及する物質なので、こちらの価格が下がることが経済に与える影響はとてつもなく大きいです。

主に原油から作られるものは、以下の通り。

  1. ガソリン:原油は、精製過程を経てガソリンとして利用されます。ガソリンは主に自動車の燃料として使用され、交通機関の動力源として重要です。
  2. ディーゼル燃料:原油から生成される別の燃料としてディーゼル燃料があります。ディーゼルエンジンを搭載した車両や産業機械などで使用されます。
  3. 航空燃料:原油から精製された航空燃料は、航空機の動力源として利用されます。ジェットエンジンに使用される燃料です。
  4. 石油製品:原油はさまざまな化学プロセスを経てさまざまな石油製品が生成されます。これにはプラスチック、合成繊維、医薬品、化学製品、農薬などが含まれます。
  5. 石油ガス:原油からは石油ガス(天然ガス)も抽出されます。これは発電や暖房などのエネルギー源として利用されます。
  6. 石油製コンシューマーグッズ:原油からは、洗剤、化粧品、家庭用品、タイヤなど、日常生活のさまざまな製品が生成されます。
  7. 化学工業製品:原油は、化学工業の原料としても広く使用され、多くの合成化学物質や化学製品の製造に関与しています。

つまり、これらの製品やサービスが物価の下落に影響することがなくなったため、今月のCPIの値は純粋なサービス価格を反映していると言えます。

それで3.2%もの上昇がまだ続いているわけですから、おそらくこのままではインフレは抑え込めないと思います。

2023/8/11時点
引用:CME FedWatch Tool

しかし、市場の予想金利はこのまま利上げすることなく2023年を終えると見られています。
そして、2024年の3月には利下げが始まるとも予想されています。

上記の予想は、いつも楽観的に見られているためこれより厳しく見積もっておいた方が良いと思います。

そうなると、おそらく年内にもう一度は利上げされると思いますし、来年の3月からは利下げにならないと思います。

FRBは、市場のデータを見て金利水準を議論すると発言していますが、今回のデータをどのように解釈するのかが次回のFOMCにて発表されるでしょう。
市場の予想より下振れた値がでたからインフレ懸念は終わったのか、それとも原油価格なども考慮してもこの値になっているのか。

おそらく前者の捉え方をすると思いますが、次回のFOMCで答え合わせが楽しみです。

スポンサーリンク

今週のコメント

トレードは一旦手仕舞い

これから株式市場が荒れそうな気がするので、トレード用に保有していた株は売りました。

といっても、スクエニ株が決算後の大暴落に巻き込まれ、-14%の損失となってしまいました。
今期決算のゲーム株は、カプコンやサイバーエージェントなど決算後に上下に動く銘柄が大きく、スクエニもその一部になってしまい、このような結果になってしまいました。

ここから学べたことは、同業種の決算後の株価の動きが激しい場合はポジションを小さくしておいた方が良いということかなと思います。

今回は手痛い結果となってしまいましたが、これから来るであろう調整局面に備えて着々と準備を進めていければと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました