こんばんは、くろいずです。
先日の記事で、2022年9月の米ISM製造業指数が発表されて、インフレのピークアウトが近いのではないか?ということをまとめました。
しかし、今回発表された米ISM非製造業指数では少し違った結果となっているので、そちらをまとめたいと思います。
2022年9月の米ISM非製造業指数が発表
結果から見ると、市場の予測を上回りました。
先日のISM製造業指数では、市場の予想を大きく下回っていたので、インフレのピークアウトが近くなったのか?と思いましたが、非製造業のほうではまだまだ景気が良い結果となっております。
現在の株式相場では、悪いニュースが出るとインフレがピークアウトしたのではないか?と予想され、これからFRBは利下げを行うはずだ!という予想のもとで株式が買われます。
しかし、良いニュースが出てしまうと、まだまだインフレはピークアウトしていないのではないか?と予想され、したがって利上げは続くだろうという予想のもと株式は売られます。
つまり、悪い結果は良い方向へ、良い結果は悪い方向へとなる相場です。
やはりサプライチェーンの問題は同じ
先日の、ISM製造業指数の時にも入荷遅延から運搬などのサプライチェーン問題による供給不足について触れました。
上記は、製造業と非製造業の両方をグラフに表したものです。
やはり、非製造業のほうもまだまだ入荷遅延が完全に解消したわけではなさそうです。
入荷遅延の問題は、コロナの影響で工場が閉鎖し、製造が止まったことや世界の物流の90%を通る中国の塩田港がロックダウンによって閉鎖された影響などが挙げられます。
その影響で、製造・運搬が止まってしまったことによる供給不足が市場の価格にも大きく反映され、インフレを押し上げる圧力になっているということです。
これは、いくらFRBが利上げを行ったからといって解決する問題ではなく、今後も完全に回復するには時間がかかると予想しています。
まとめ
製造業は景気が鈍化しているのに対し、非製造業は景気が良くなっているという結果になりました。
景気が良くなっているということは、物やサービスが売れているということです。
非製造業には、教育やヘルスケア、飲食などの生活に欠かせない分野が含まれているため、どれだけインフレが高かろうと買わざるを得ない問題から、景気が良くなっているのだと思います。
そして、非製造業の景気までもが悪くなった時、ほんとの景気後退のフェーズに入っていくのだと思います。
引き続き、アメリカの経済を注視し、今後の経済動向をチェックし続けたいと思います。
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