こんにちは、くろいずです。
昨日は、いろんな金融イベントが発生しましたが、日本国民として重要視するのはやはり円安ではないでしょうか。
円安が行き過ぎると、輸入のコストが上がり、物価が上昇します。
それは、食料品のような目に見えるものだけではなく、電気代やガス代のようなエネルギー価格にも言えます。
そんな行き過ぎる円安を抑えるために、日銀が為替介入を行いましたが、その効果がいつまで持続するのか?いつまでしのげれば介入は成功なのか?まとめてみます。
単独の為替介入には限りがある
ドル円のチャートを見るとわかる通り、146円を迎えようとしたタイミングで急激に円高に振れています。
日銀関係者からの証言にもある通り、為替介入が行われたことによる影響です。
そして、この介入についてはアメリカ財務省との協調介入ではないというニュースも発表されています。
そうなると、アメリカからの支援ない状況での為替介入となるので、日本が持っているドル資産が尽きてしまうと介入できなくなってしまいます。
つまり、今回の為替介入に関しては、このドル資産が尽きる前に投機による円安を止める目的があったということです。
アメリカの経済が正常に戻るまでの時間稼ぎ
この投機による円安を止める目的で行われた為替介入ですが、為替相場がいつまでに正常に戻るのか?が重要になってきます。
FOMCが75bpの利上げを行い、日銀が金融緩和の方向を継続することを発表したことにより、投資家達の投機的な売買による円安ドル高が進みました。
つまり、投資家達は金利差を見て円を売り、ドルを買っているわけです。
ということは、為替相場が正常な水準に自然と戻るためには、アメリカが利下げを行うか、日本が金利を上げるかの2択しかありません。
何度も言うように、日本は金利を上げられないような弱い経済状況が30年も続いてしまっています。
したがって、アメリカの利下げが行われるまで、この金利差は広がり続け、為替相場の円安は続いていくものだと思われます。
では、アメリカの利下げが行われる次期はいつ頃なのでしょうか?
先日のFOMCで発表された、ドットチャートの資料を基に見ていきます。
この資料を見るに、アメリカの利下げが始まるのは2024年のようです。
つまり、あと1年3ヶ月ほどは円安が進むであろうと予想されますが、日本が保有しているドル資産で1年3ヶ月の間、為替介入を行い続けて円安を防げるのか?ここが焦点となってきます。
まとめ
今回の為替介入には限りがあるというロジックと、日本単独では防ぐことができないような経済状況を見て、ほんとに日本の弱い経済と世界経済との結びつきを強く感じました。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」という鬼滅の刃の有名なセリフがありますが、今の日本は生殺与奪の権をアメリカに握られているといっても過言ではないでしょう。
そして、今まさに日本円が生きるか死ぬかの瀬戸際まで追い詰められていると思います。
年功序列、少子高齢化、他人の同調圧力、終身雇用などなど、日本が弱くなっている理由は日本人の個人個人が何も考えずに、「世の中そういうものだから」とか「いい大学に行っていい会社に就職する」といったような謎の空気感が30年続いていたであろうことが大きいと思います。
もちろん、その中でも個人の強さを活かして、村社会からはみ出して楽しく生きている人もいます。
どういう人生を送りたいのか?は個人が選択し続けた結果でしかありません。
今まさに、資本主義を生き残れるのか?といった局面を迎えていますが、国が死んだとしても個人として生き残れるように、知恵を身につけて周りに流されず個人で正しいと思う選択をする時だと思います。
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