【企業分析】高配当株で24期連続増配を達成した配当貴族「三菱HCキャピタル」

企業分析
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こんばんは、くろいずです。

今回は、自分も保有している銘柄である「8593 三菱HCキャピタル」を分析したいと思います。

最近は米国株が人気ですが、日本にも魅力的な銘柄があることを発信できれば良いなと思い、始めたシリーズです。

※投資は自己責任・自己判断でお願いします。

企業概要

三菱HCキャピタルは、2021年にリース業界大手である三菱UFJリースと日立キャピタルの合併により誕生したリース会社です。

リースとは、企業などが選択した機械設備などをリース会社が購入し、その企業に対して賃貸する事業です。
日本を含め、世界中で設備投資の手段として広く普及している事業です。

三菱HCキャピタルといえば、三菱UFJリースのころから継続されていた「増配」というイメージがあります。

アメリカでは、60年以上も増配し続けている企業がありますが、日本株では20年以上も増配を続けている企業はあまり多くなく、三菱HCキャピタルは日本株の中の増配銘柄であります。

そんな、三菱HCキャピタルですが、2022年9月15日現在、PER9.2倍PBR0.7倍とかなりの割安な水準におかれています。

そんなお買い得である、三菱HCキャピタルの決算を見ていきましょう。

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決算から見る企業価値

会社業績

まずは売上ですが、2021年まではほぼ横ばいだったものが2022年に一気に上昇しています。

こちらは、欧米を中心とした事業の伸長や航空関連における売却益の増加によるものだと発表されています。
継続的に続けられるものではなく、あくまで一過性のものだということでしょうか。
来季の売上に注目です。

営業利益率に関しては、6.46%とまあまあの水準です。

営業利益率とは、売上高から売上原価や販売費、一般管理費を差し引いた営業利益の売上高に対する割合のこと。
つまり、本業からどのくらい効率的に利益を出せたか?を計るための数値です。

一般的に、10%を超えていると優秀ですが、業界によって傾向が異なります。

また、ROEに関しても7.1%とそこそこの水準になっております。

ROE(自己資本利益率)は、投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表す重要な財務指標。

ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言える。

日本企業の平均的なROEは、8%ほどです。

財務状況

次に財務状況を見ていきます。

自己資本比率は12.7%とかなり低めの水準です。
しかし、こちらはリース業界の水準としては高いほうなので、特に問題はなさそうに見えます。

自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。

自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいのです。

一般的に、40%を超えていると経営が安定していると思われる。

有利子負債に関しては、かなりの借入額がありますが順調に返済を進めているようなので、こちらも問題はなさそうに見えます。

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配当性向

最後に、投資家として重要な配当推移を見ていきたいと思います。

配当金ですが、右肩上がりで増配していることがわかります。
さすが24期連続増配の三菱HCキャピタルですね。

配当性向に関しては、増配するにつれて上昇している印象がありますが、今は40%程度なので今後も配当を出し続けることはできると思います。

配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。

配当性向は、1株当たり配当額を1株当たり当期純利益で除して求められます。

一般的に、30%ほどであれば継続的に配当を出せる水準にある。

まとめ

日本株で高配当であり、増配株の三菱HCキャピタルは長年持ち続けておきたい銘柄です。

持てば持つほど配当金を増殖させてくれる増配銘柄は、日本株の中では非常に珍しいと思います。

1株あたりの購入金額もそれほど高くないため、あまり資金を回さずに購入できるところも三菱関連の銘柄の良いところではありますね。

懸念点としては、

  • 有利子負債が今後も返済し続けられるか
  • 配当性向が上がりすぎないか

の上記2点が挙げられます。

しかし、優良銘柄であることは間違いないので、自分のポートフォリオに組み込んでおいて間違いはないでしょう。

今後も、三菱HCキャピタルの増配に期待して、保有し続けたいと思います。

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