こんばんは、くろいずです。
昨今、20年ぶりぐらいの円安が到来していて、メディアなどでもよく取り上げられています。
過去に自分の記事でも取り上げたことがあります。
投資をしていなければ、円安に対してリスクヘッジができないわけですが、今ではつみたてnisaなどを活用して月々100円から投資ができます。
そんな現在でも、日本円の貯金しか資産を持っていない人が、今の円安で本当の資産価値はどうなっているのか?まとめてみたいと思います。
今年の3月から始まった急速な円安
上記のチャートは、ドル円の日足チャートです。
今年の3月から、急速な円安が進んでいることがわかります。
なぜ、ここまで急速に円安が進んだのかというと
- アメリカが金融引き締めを本格的にはじめたから
- ロシアウクライナの戦争が始まったことによる、ロシア制裁の影響によりドルが強くなったから
上記の2点が主な理由かと思われます。
今年の3月では、1ドル115円だったのが、今現在では1ドル142円とかなり暴落しています。
つまり、1ドルのものを買うための資金が25%ほど増えてしまったことになります。
この時、日本円で貯金のみしか金融資産を持っていない人は、もろに円安の影響を受けます。
日本は島国で、食料自給率が低く、エネルギーも海外からの輸入に頼っている国です。
そして、円安が進むということは輸入する時のコストが上がり、国内で販売する時の単価も上がってしまいます。
現在も、食料品の価格高騰や電気代などの高騰が目立ちます。
こんな円安の状況ですが、海外の通貨を保有していたり、海外の株式などの金融資産へ投資をすることで、円安のようなリスクにも対応することができます。
つみたてnisaでも円のリスクをヘッジできる
つみたてnisaといえば、金融庁が進めている国民の資産形成の手段の一つです。
また、金融庁としては、つみたてnisaの限度枠や恒久化を要望として国へ提出したことが、最近話題になっています。
そんなつみたてnisaですが、実は海外の株式へ投資しているファンドに投資していれば、円安のリスクヘッジとなり得るのです。
以下、わかりやすい画像がツイッターに上がっていたので、参照させていただきます。
上記の例では、S&P500に連動する投資信託へ投資している場合のものです。
最終的には、円安だろうと円高だろうと積立投資を継続すれば良いという結論になっていますが、円に対するリスクヘッジになっていることがわかります。
つまり、円でS&P500に連動する投資信託へ投資したとしても、中身はアメリカのドルに変換されてS&P500の株式へ投資されているわけなので、ドル高の恩恵を得られるということです。
このように、現金で海外のアメリカドルを持っていなくても、投資信託やETFなどを通して海外の株式を保有しておけば、円に対するリスクヘッジができます。
まとめ
国民の資産形成のために、つみたてnisaのような制度が作られましたが、円に対するリスクヘッジにもなっているというもう一つのメリットがあったようです。
30年以上前の日本では、銀行預金に預けているだけで金利が3%とかついている時代があったようなので、銀行預金に円だけを貯金すれば勝手に資産が増えていたことでしょう。
しかし、現在の日本では銀行預金の金利はゼロ金利政策によって無いに等しく、世界のグローバル化が進んだことによって、一つの通貨だけ保持しているのはとても危険な世の中になってしまいました。
ですが、そのおかげで世界の株式などの金融資産へアクセスしやすくなったのも事実です。
これからは、個人個人が考えて自分の資産をどのようなポートフォリオで持っていれば安全か?を勉強する必要があります。
少なくとも、これまでの日本円だけを銀行預金に預けている人は、かなりのリスクを取っているように思えます。
(そして、特にリターンが無い。)
株式などへ投資するのが嫌な人は、住信SBIネット銀行で口座を作れば海外の通貨へ預金できるようなシステムもあるため、そういったものを使って通貨のリスクを分散しておくのがよいでしょう。
(自分もアメリカドルの買い付けを毎月行っていて、そのドルでアメリカETFなどを購入しています。)
どんな世の中になろうとも、常に変化に対応して自分が一番安全だと思う形へ資産を分散させることが大事ですね。
コメント