こんにちは、くろいずです。
ここ数日は、徐々に回復を見せている米国株式市場ですが、これはベアマーケットラリー(ベアラリー)という動きそのものです。
ベアラリーが続くとするならば、今後の相場は少し上昇しては大きく下落し、また少し上昇しては大きく下落するという動きが続くでしょう。
先週の上昇がベアラリーの反発だとするならば、ここから株が売られてまた下がることが起こり得ます。
本当にベアラリーなのか?チャートやブルームバーグの記事を用いて、まとめてみます。
ベアラリーでは、高値で売られ安値で買い戻される
エミンさんのツイッターにもある通り、高値を更新できずに下落することが続いていることがベアラリーだと言われています。
では、なぜこのような動きが起こり得るのでしょうか?
ショートポジションの買い戻し
理由の一つには、ショートポジションの買い戻しが挙げられます。
ショートポジションとは、つまり空売り。
株を売りから入って、どこかのタイミングで買い戻すことにより差額で利益を出す信用取引の一種です。

自分のような長期で積立を行い、資産形成をしている投資家はロングポジションと言われます。
つまり、株式や債券などの現物を購入し、長期間保有することでインカムゲインとキャピタルゲインを得るという一般的なものです。
逆に、ショートポジションとは株を売りから入って、下がったところで買い戻しキャピタルゲインを得るという少し特殊な取引です。
今年から続いている下落相場でも、ショートポジションをうまく活用することで利益を上げることができる場合もあります。
つまり、株式が売られて売られて一時的な上昇に転じるところで、ショートポジションを持っている人達が買い戻して、買い圧力が生じているということです。
つまり、ベアラリーにうまく乗ることができれば、ショートポジションで大きな利益を得ることが可能です。
株式以外のアセットに資金を入れたいため
次に考えられるのは、ベアラリーが続くことを予想した投資家が一時的な上昇の高値で売り、その資金で株式以外のアセットを購入するということです。
機関投資家などは、客から預かった資金を常に運用しなければいけないルールがあるため、現金で長期間保有しておくという動きができません。
なので、どこかしらに常にお金を入れて、資金を流動させておかないといけないのです。
そこで、株式のベアラリーが続くとなれば、株式以外のアセットに資産を移すことも考えられます。
現在では、債券の価格が歴史的に一番低い水準まで下がっているため、そちらに資金を動かしている人が多いようです。
上記のブルームバーグの記事では、S&P500は9月のFOMCまでは3800~4200のレンジで推移をすると予想されています。
そして、4200の水準まで上がると株を売れ!と言っています。
また、世界の資金の動きを見ると、債券相場に大きく資金が流入しているとも言われています。
この記事を見ると、やはり株式からは資金が流出しやすい現在の相場なのかな?と思ってしまいます。
まとめ
現在の相場が弱気であることは、間違いありません。

こちらは、S&P500に連動するVOOというETFのチャートです。
高値を更新する前に大きく下落し、そしてまた上昇するも以前の高値を更新できないという動きが続いています。
これが、典型的なベアラリー相場ということです。
この相場では、空売りなどをして信用取引をしない限り、短期で利益を上げることは難しいと思います。
しかし、自分たちは個人投資家です。
個人投資家の強みは、お金をマーケットに投資しなければいけないという制約がありません。
この強みを生かして、今は現金比率を高め、このベアラリーが終わったころにドカッっと資金を投じるという動きができます。
ですので、引き続きつみたてnisaなどは継続し、余った資金は現金として来るべき日に備えて貯めておこうと思います。
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