こんにちは、くろいずです。
投資に関わる経済ニュースをお届けします。
毎週土曜日に更新し、その1週間でどのようなニュースが発表されていたのか?を分かりやすくまとめています。
※投資を推奨する記事ではございません。
※投資は自己責任・自己判断のもとよろしくお願いします。
2023年12月11日~2023年12月15日の経済情報
2023年11月 米CPIが発表!
今年最後のCPIの発表になります。
現在、アメリカの景気はトレンドの転換点を迎えており、今回のCPIはそこそこ重要なタイミングでの発表となります。
CPIとは、一定の基準年度を基準として、その年度における一般消費者の物価水準を100とし、それ以降の年度での物価の変動を比較します。具体的には、一定のカテゴリー(食料品、住宅、交通費など)の代表的な商品とサービスの価格を調査し、それらの重み付けを行って指数を算出します。
CPIは通常、インフレーション(物価上昇)やデフレーション(物価下落)の指標として使用されます。インフレ率は、異なる期間でのCPIの変動を通じて計算されます。
前年比 | 今回(11月) | 市場予想(11月) | 前回(10月) |
---|---|---|---|
CPI | +3.1% | +3.1% | +3.2% |
コアCPI | +4.0% | +4.0% | +4.0% |
結果は、市場の予想と変わらずの値でした。
ただ、CPIの中身を見ると住居費や輸送サービス、医療サービスなどが伸びています。
生活に直結する住居費が落ち着いてこないと、インフレが落ち着いたとは言えないでしょう。
過去5年間のCPIグラフを見ても、コロナ前の水準まで落ち着くにはもう一段と景気が落ち込まないといけません。
ここからインフレが再燃する可能性も十分あり得るので、今後も注意して経済指標をウォッチしておきましょう。
2023年12月 FOMCが開催!
今年最後のFOMCが行われました。
結果は、市場の予想通り利上げも利下げもなく、金利据え置きとなりました。
今年は去年と違い、経済指標を見ながら金利の水準を徐々に上げていくといった展開でしたが、来年からは金利を下げる方向へ進むだろうと市場は予想しています。
前回もありましたが、またもや来年の利上げ予想が消えています。
これからは利上げをすることなく、ただひたすらに利下げに向かうだろうとほとんどの人が予想しています。
その影響もあって、ドル円が大きく円高に動いた週末でした。
これからも円高に動くようであれば、おそらく日本株は調整局面に入るでしょう。
そして、アメリカの景気がここからさらに悪くなってくると、円高の影響も相まって日本株はより一層の下落に転じると思います。
来年からの新NISAを楽しみにしている方々も多いかと思われますが、スタートダッシュを決めるには少し不安な経済状況だろうと思います。
今週のコメント
シナリオ通りに進んでいる投資戦略を整理する
以前から想定していた通り、円高へと進む動きが見られた一週間でした。
そのため、これまでに温存しておいた円が価値を発揮するタイミングが近づいているかもしれません。
今後は、おそらく次のように動くと思います。
- アメリカは利下げへ進み、日本は利上げへ進む。
- 米国債券は利下げをすることで上昇し、日本債権は利上げをすることで下落する。
- 日米の金利差が縮まることで、円高へと進んでいく。
- 円高へ進むにつれ、日本株は海外投資家から売られるため下落する。
そして、過度に経済が悪くなるとしたら、次の可能性が考えられます。
- アメリカの景気が悪くなり、景気後退へと向かう。
- アメリカの景気につられて、日本株も下落していく。
- 戦争が世界各国に飛び火し、次から次へと派生する。
- 現在、中国で流行している謎の肺炎が世界各国で蔓延し、コロナショックと同じ状況になる。
おそらく、上の4つ挙げた項目は発生する可能性が高いと思います。
下の4つ挙げた項目については、どれかが発生する可能性はありますが、できればどれも発生してほしくないものですね。
ただ、経済は順調に景気サイクルに伴って進んでおり、おそらく逆金融相場→中間反騰(イマココ)→逆業績相場へと進む転換点なのかなと思います。
そして、ここから円をどのように使うか?重要な場面を迎えます。
円高になることで円をドルへ換えておくことも良いでしょうし、日本株が下落気味に動くことはシナリオに組み込んでいますので、日本株を買うことも良いでしょう。
個人的には、円をオルカンなどの全世界株式へ投資するのが良いタイミングなのかなと思っています。
日本の利上げはこれから発生するので、世界の通貨と対比した時に価値が高まります。
(世界の国々は、これまで過度な利上げを行ってきた。そして、これから利下げへと向かうだろうと予想します。)
円の価値が高い時に、全世界へと分散投資をすることができれば、為替のリスクプレミアムもうまく取れるでしょう。
なんにせよ、その絶好のタイミングが2024年(大統領選挙)か2025年(大統領選挙後)に来ると思いますので、それまではコツコツと積立投資を継続しながら気長に待つことにします。
コメント