こんにちは、くろいずです。
毎日更新を続けていた当ブログですが、仕事の都合やその他の影響による持続可能性の難しさを考慮し、週一の週報を届ける方針に切り替えました。
この週報を読めば、今週一週間の話題になった主な経済の動きを分かるようにまとめていきたいと思います。
※今回は、初の試みということで2022年11月4日からになっていますが、来週からは月~金の5日間の情報をまとめたいと思います。
2022年11月4日~2022年11月11日の経済情報
2022年11月4日(金)
米国雇用統計が発表
結果から見ると、市場予想に対して強い雇用者数が発表されました。
失業率、平均時給ともにまだまだ強い結果になっているため、この結果が今後のFOMCに与える影響について注意しておく必要があります。
しかし、雇用統計のデータなどは金利の上昇が遅れて反映されるものなので、今後の利上げ幅を少し緩めると市場参加者は見ています。
その結果、金利の上限を5%ほど、12月のFOMCでは50bpと75bpの利上げ幅の予想が半々となっています。
景気サイクルのファンダメンタルズ
田中泰輔さんの解説によると、今は景気サイクルの曲がり角にあるということです。
つまり、逆金融相場→逆業績相場への転換点だということです。
これから、株が割安になっていき、円安→円高に振れていき、逆業績相場による株式市場が暴落するということです。
景気は時間差で遅れてやってくるので、そこを理解しておくことが重要です。
2022年11月8日(火)
任天堂決算発表
任天堂の決算発表が行われました。
以下のIR資料より、抜粋してまとめます。
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2022/221108_8.pdf
業績のほうですが、円安の影響もあり、好調に伸びているようです。
相変わらず営業利益率が、異常な高さを誇っていますね。
売り上げの内訳は、国内が24%ほどで残りは海外での売り上げになります。
少子高齢化の日本だけではなく、当たり前のように海外にも展開されているようです。
半導体不足の影響もあり、ハードの売上が落ち込んでいます。
というのも、スイッチ以降の新しいハードが出ていないので、ここはそろそろ頭打ちになりそうですね。
自社ソフトの売り上げは、スプラトゥーン3の影響が大きいと思われます。
やはり、円安などの影響も業績に反映され、任天堂は安定した決算でしたね。
今後も長期保有かつ、買い増しを検討したい銘柄です。
三菱商事決算発表
三菱商事のほうも、同日に決算発表が行われました。
以下資料にまとめられています。
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/ir/library/meetings/pdf/221108/20221108j.pdf
結果のほうは好調で、最終利益見通しは商社初の1兆円越えだそうです。
好調な理由は、金属資源や天然ガスなどの売り上げが伸びていて、自動車、電力、総合素材などの各セグメントで増益が見込まれています。
しかし、株価のほうは下落傾向にあり、今回の決算を織り込んで上昇していた分が、利益確定により吐き出されているような印象を受けます。
自分も三菱商事は保有していますが、配当目的で保有しているので今のところ売るつもりはありません。
今回の決算で、8円の増配も発表されており、順調に配当を伸ばしてくれていることに安心しました。
2022年11月9日(水)
FTXが破産?仮想通貨が暴落
世界2位の規模を誇っている仮想通貨取引所のFTXが破産し、バイナンスに買収されるかもしれないというニュースが発表されました。
こちらの発表を受けて、仮想通貨は軒並み下落しています。
この仮想通貨の暴落により、マージンコールが発生し、より一段と下落する可能性があります。
(二日前に買い増ししたイーサリアムが、15%ほど下落していましたからね…)
少し前にもスリーアローキャピタルが破産し、一段と下がったことがある仮想通貨ですが、取引所が破産すると自分のお金を引き出せなくなるので、資産のうちの大きい割合を入れる人はハードウェアウォレットに移しておくなどの対策が重要になってきそうですね。
2022年11月10日(水)
バイナンスもFTXの救済不可能か?
FTXの救済に入るため、バイナンスがFTXのデューデリジェンス(資産査定)を行いました。
しかし、結果は買収せず救済は不可能だということでした。
この仮想通貨の暴落が、一体いつまで続くのか?先は長そうです。
2022年10月米CPI指数が発表
2022年10月の米CPI指数が発表されました。
結果を見ると、市場の予想を下回り、インフレが明確に鈍化してきていることがわかります。
グラフで見ると、より顕著にピークアウトしているように見えます。
この結果を受けて、株価は上昇しドル円は円高へ振れるでしょう。
今後のFOMCの利上げ幅に注目です。
まとめ
今週の一番の印象は、やはりFTXによる破産で仮想通貨市場がリーマンショック級の暴落になってしまったことだと思います。
そして、その影響が今後も広く波及するだろうと予想されているので、どこまで下がるかわからない状況です。
また、日本株の決算も続々と発表されていますが、大型株に関しては海外の売り上げが円安によって円換算すると押し上げられていると思います。
ドル円のチャートを見るとわかりやすいですが、明らかに4月ぐらいから始まった円安の影響が決算に反映される時期だと思います。
逆に、米国株に関しては、米CPI指数の結果が下振れ始めたことから、インフレがピークアウトし、利上げ幅が減少するとの期待から強く上昇しています。
しかし、ここで気を付けたいことは、今はまだ逆金融相場が終わったところです。
これから、ドル高による悪い決算が続々と米国企業のほうで発表され、その悪い決算を見て株価が下落する逆業績相場が来年から始まります。
しかし、その時には今の円安も多少は円高に振れているはずなので、円高の状況でドルを買い、下落した米国株を買い漁るタイミングがくるのではないか?と考えています。
間違いなく避けられない逆業績相場に向けて、現金比率を高めてゆっくりと待ちたいところですね。
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