こんばんは、くろいずです。
今回は、自分もこれからの購入を検討している銘柄である「6954 ファナック」を分析したいと思います。
最近は米国株が人気ですが、日本にも魅力的な銘柄があることを発信できれば良いなと思い、始めたシリーズです。
※投資は自己責任・自己判断でお願いします。
企業概要
ファナックは、工場の自動化設備などのロボット事業に強みを持っている日本を代表する大手電機メーカーです。
- 工作機械用CNC装置で世界首位(国内シェア7割、世界シェア5割)
- 産業用ロボットで世界首位(世界シェア2割)
上記のように、世界的にシェアを獲得している日本の大企業です。
産業用ロボットによる自動化が進んでいる現代において、間違いなく必要とされる企業でしょう。
そして、もう一つ重要なのがCNC装置の製造です。
CNC装置とは、寸法が決まっている製造物をコンピュータの数値制御で工具の移動量や移動速度などを計測し、正しい形に製品を仕上げるための重要な機械です。
日常で使われている製品などで例を挙げると、iPhoneはファナックのCNCで加工されて作られています。
もちろん、その他にも様々な製品で使われていると思いますが、きっちりとした寸法で正確な動作を行えるというのが、なんとも日本人の強みでもある几帳面さが事業にも反映されていると思います。
決算から見る企業価値
企業業績
まずは売上ですが、少しガタガタしていますが、今後は右肩あがりに成長していることがわかります。
営業利益率は、脅威の24%とかなり高い水準になっています。
やはり、これからの自動化を考えるとファナックのような企業は、世界レベルで必要とされることがわかります。
営業利益率とは、売上高から売上原価や販売費、一般管理費を差し引いた営業利益の売上高に対する割合のこと。
つまり、本業からどのくらい効率的に利益を出せたか?を計るための数値です。
一般的に、10%を超えていると優秀ですが、業界によって傾向が異なります。
また、ROEに関しても9.9%とこちらもかなり高い水準になっています。
ROE(自己資本利益率)は、投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表す重要な財務指標。
ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言える。
日本企業の平均的なROEは、8%ほどです。
財務状況
次に財務状況を見ていきます。
自己資本比率は86.1%ととても健全な経営をされています。
まず、潰れることはないでしょう。
自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。
自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいのです。
一般的に、40%を超えていると経営が安定していると思われる。
有利子負債が無く、無借金経営でもあるため、今後の配当の支払いも十分に期待できます。
配当性向
最後に、投資家として重要な配当推移を見ていきたいと思います。
配当金ですが、かなり凹凸が激しく、不安に思うかもしれません。
ですが、ファナックの配当政策としては、以下の通りに発表されています。
上記の通り、配当性向は60%を維持しており、そのため毎年の利益の変動による配当の変動が激しいということです。
しかし、配当性向60%はかなり株主還元の意識が高い企業だと思われます。
また、無借金経営をしていることが、今後も配当を出し続けることができるという裏付けにもなっているため、これからの増配に期待したいところです。
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株当たり配当額を1株当たり当期純利益で除して求められます。
一般的に、30%ほどであれば継続的に配当を出せる水準にある。
まとめ
これからの時代に、ロボット化自動化は間違いなく必須です。
日本だけではなく、先進国はアメリカを除いてどこも人口減少の傾向にあります。
(アメリカは移民を受け入れることで、人口の増加を維持しています。)
人口が減少していくということは、労働者が減少していくということです。
しかし、企業が目標としている売上を達成するためには、労働力がより一層必要です。
そこで、人に頼らない自動化という発想へと動きが出ています。
そんな時代に合わせて、ファナックのような産業用ロボットで世界1位のシェアを獲得している企業が伸びないわけがないと自分は思っています。
今後10年にわたり、ファナックの企業業績は伸び続けると予想しています。
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