こんばんは、くろいずです。
つみたてnisaやiDecoを始めると、投資信託を選んで投資を行うわけですが、初心者におすすめされる一部としてバランスファンドというものがあります。
バランスファンドは、国内株式・海外株式・国内債券・海外債券・国内REIT・海外REITなどの各アセットをファンドマネージャーがいい感じに投資して分散をしてくれるファンドです。
一見、投資を始めて何を買えばいいかわからない状態の人にとってはおすすめのように見えますが、山崎元さん曰くそうでもないらしいという考え方が紹介されていたのでまとめます。
個人の運用管理、三原則
バランスファンドは、上記でも紹介した通りファンドマネージャーがアセットアロケーションを決めて、運用してくれるという分散も効いていて、リスクが抑えられている印象があるファンドです。
しかし、山崎さん曰く、運用管理の三原則をしっかりと守っていれば、特にバランスファンドを選ぶ理由もないだろうと言われています。
運用管理の三原則とは、以下の3つ
- 投資家はリスクを投資金額で調整出来る。
- 投資家にとって大切なのは自分の資産の「一部」ではなく「合計」だ。
- 投資家は運用の中身を知らないよりも知っている方がいい。
つまり、投資のリスクを調整したいのであれば、投資先のファンドでリスクを調整するのではなく、「現金」と「投資先の金融商品」の比率でリスクを取りましょうということ。
これはごもっともな意見で、初心者だろうがプロだろうが無リスクの現金とリスク商品の株や債券などの比率で調整せざるを得ない。
これは、誰にとっても逃げられない事実でバランスファンドだからといって無リスクな資産というわけではない。
次に、資産の一部を把握するのではなく、資産全体を把握することが大事と山崎さんは述べられている。
これは、バランスファンドに投資をすると、実際どの程度のリスクがあるのか逆に分かりづらくなるということ。
株であればこの程度のリスクがあるな、債券だとこの程度か、なのでこの二つと自分の現金を組み合わせて資産全体でこの程度のリスクまでは許容しよう、と言ったような試算ができなくなる。
つまり、バランスファンドに投資することで、自分の資産のリスクリターンのバランスが分かりづらくなるということだ。
最後に、運用商品の中身がわからないものより、このファンドはS&P500に連動している、この商品は米国債に連動している、この商品は金に連動している、ということがわかった方が良いということ。
バランスファンドに投資していると、そのうちS&P500に連動しているのは何%でヨーロッパ株に連動しているのは何%で、と言った具合に詳細がわからない。
つまり、バランスファンドに投資をしてはいるが、具体的な中身がわからないということ。
世界一の投資家と言われているウォーレン・バフェットさんも、「中身がわからないものには手を出すべきではない」と言われているように、自分が何をしているのか説明できないものへの投資よりは、中身を説明できるものへ投資した方が責任感はありますよね。
まとめ
自分も資産の配分をファンドに委ねているのではなく、それぞれ特色のあるファンドを通じて自分の資産配分を管理しています。
米国株はこのぐらい、米国債はこのぐらい、日本株はこのぐらい、仮想通貨はこのぐらいと言った感じで、自分が何をしているのか説明ができます。
そこをバランスファンドに任せたとしても、手数料が高くなり、投資の知識は身につきませんよね。
もちろん、最初は失敗することもあるかもしれないですが、失敗しないことには成功はあり得ないのでそこは自分で経験するということをしない限り、成長はしないでしょう。
イチローさんも言われていましたが、無駄なことしないと無駄だったことがわからないように、遠回りをすることが実は正解に近づいていることが多いです。
自分の大事なお金ですので、人任せにするのではなく、自分がリスクを把握して投資という大海原に挑戦し続けたいですね。
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