こんばんは、くろいずです。
今年は厳しい株式相場が続いていますが、日米含め大企業の決算発表が控えています。
その中でも、バークシャー・ハサウェイ社とソフトバンクグループ社の日本とアメリカの投資会社の決算がとても印象的だったので、こちらをまとめてみたいと思います。
今回の記事を見ていただくことで、今年のマイナスは決して恥ずかしいことではないと理解できると思いますし、今年の結果だけを見て投資から退場しないように考えを改めてもらえれば幸いです。
バークシャー・ハサウェイの決算
バークシャー・ハサウェイといえば、世界一の投資家ウォーレン・バフェットさんが経営する会社ですね。
バークシャー・ハサウェイは、金融業を生業にしている会社で投資会社でもあります。
そんなバークシャー・ハサウェイの決算が以下の動画で解説されています。
決算の内容をまとめると以下の通り
- 営業利益が約1.2兆円(前四半期から38.8%の上昇)
- 投資の損益は約-6兆円
- 手持ちの現金は約13兆円(内約1300億円を自社株買い)
とのことです。
そして、ウォーレン・バフェットさんからの話は「四半期ごとの決算には、あまり意味がないので注目しないでください。」とのことです。
この長期目線での投資が、今のバークシャー・ハサウェイを作ったのでしょうね。
また、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオトップ5は以下の通りです。
この上位5社だけで73.2%もの割合を占めており、アップルだけで42.5%もあります。
元々、ウォーレン・バフェットさんは優良銘柄数社に集中投資をして利益を得る方なので、このようなポートフォリオになっているのでしょう。
リスクを取らなければリターンを得られないという、大原則に基づいたポートフォリオです。
自分としては、ちょっと真似できないやり方だなと思いますが、それでも数十年生き残っているからこそ世界一の投資家であると皆が認める存在になったわけです。
そんな投資家でも、4月~6月の投資は約6兆円のマイナスを計上しています。
ソフトバンクグループの決算
こちらは、孫正義さんが経営する会社ですね。
ソフトバンクグループは、5年ほど前からビジョンファンドというファンドを運用する投資会社になっています。
こちらの決算資料をもとにまとめていきます。
純利益が、なんと3.2兆円ものマイナスとなり、過去最大の悪い決算になっています。
投資事業の損益に関しては、ピークの7兆円から1000億円まで落ち込んでしまいました。
要因としては、「世界的株安」と「急速な円安」の2点を挙げられています。
ビジョンファンドの投資先としては、AIやITテクノロジーといったテック銘柄がほとんどです。
バリュー株投資ではなく、グロース株一点張りの投資ですね。
つまり、ボラティリティが高く、株安の影響を受けやすいという側面があります。
そのため、4月~6月の3ヶ月で約3兆円ものマイナスに膨れ上がってしまうわけですね。
一時は、7兆円もの利益があったビジョンファンドも、今やプラスマイナス0ぐらいまで落ち込んできました。
まとめ
今年は、SNSなどで爆益報告などがかなり少なくなっていますが、当たり前ですよね。
株式・債券・仮想通貨など、どのアセットを見ても下落しています。
そして、世界一の投資家ウォーレン・バフェットさんや孫正義さんでも数兆円のマイナスを計上しているぐらい、株式相場は悲惨なものとなっています。
なので、今年の成績を見て「自分は投資に向いていないんだ」とか「投資なんてやらなければよかった」と思わずに、投資を継続するという基本に立ち返りたいですね。
これからも、各々にあった適切な距離感で投資を継続していただければと思います。
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