こんばんは、くろいずです。
米国のGDPが2四半期連続でマイナスになることでリセッションと定義されるのですが、どうやらバイデン大統領はリセッションに入ったとは宣言していないようです。
このバイデン大統領の主張が正しいのか?それとも、リセッションに入ってしまったけど嘘をついているのか?こちらに対して自分の考えをまとめてみます。
リセッションは発生しているのか?
リセッションは金利が下がる
こちらは、過去のリセッションが発生した時に10年債金利が下落していることを示すグラフです。
灰色の部分がリセッションとされた時の期間になります。
リセッション時は、軒並み金利が大幅に下がっている傾向にあります。
こちらを踏まえると、現在の金利動向が気になります。
現在の米国10年債金利のチャートです。
7月にリセッションが発表されてから、大きく下落している傾向にあります。(赤丸の部分)
これを見ると、過去のリセッション発生時の傾向と少し似ていますね。
雇用が強いという主張
バイデン大統領の主張としては
- 失業率がまだまだ低いこと
- アメリカの新規ビジネスへの投資が強いこと
- 新規ビジネスが新しい人を雇うということ
の3点からリセッションにはなっていないと言っています。
しかし、先日発表されたISM製造業指数とISM非製造業指数によると、雇用の指数は50を下回っています。
こちらの指数は50を下回ると、前月に比べてマイナスになっていることを示しています。
この発表を見ると、ほんとに雇用が強いのか?は個人的に疑問に感じます。
まとめ
米国10年債金利のチャートや雇用の指数をみると、まだまだ油断できない状態ではあると思います。
バイデン大統領としては、中間選挙に備えてリセッションに入ったとは意地でも認めないと思います。
しかし、その発表は実際のマーケットの動きとは違った意味を持っています。
このような発言は、誰が?どの視点から?いつの時期に?発言したかが重要です。
もちろん、経済大国アメリカの大統領の発言ですから、世界も注目しますし無視できない存在ではあります。
ただ、発言を鵜吞みにするのではなく、その裏には何があるんだろう?と思考することが大事です。
株式相場もただチャートを見るだけではなく、チャートの動きには理由があるので、その理由を調べる癖をつけることでマーケットの理解が深まります。
そして、また同じようなことが発生した時に、過去の経験を活かして周りの人より先に動くことができると思います。
今回のリセッションは、過去の歴史から見ると同じようにリセッションに入ると思いますし、リセッションに入ったとわかるにはだいたい早くても数カ月~半年はかかります。
ここ最近はずっと同じことを言っていますが、自分の戦略としては今年の秋ごろにもう一段とマーケットは下落すると思うので、その時に備えて今は現金比率を高めていきます。
もし、その予想が外れたとしても、何かしらの経験値となって次の同じような相場で活かせると思うので、自分の考えを持って行動することは無駄にはならない”投資”だと思います。
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