中国の経済は崩壊したのですが、いまだに中国経済は強い!というようなイメージを植え付けるテレビやメディアが後を絶ちません。
しかし、中国の影響は世界中に派生し、いずれ世界中の金融機関がクラッシュすることになります。
その予兆がアメリカや日本の銀行に表れ始めています。
日米のとある銀行株が大暴落
日本のあおぞら銀行が決算後にストップ安
まずは、日本のあおぞら銀行の決算が悪かったため、ストップ安にまで暴落するという事態に発展したことを深掘りします。
そもそも、あおぞら銀行とは日本株なのですが年に4回の配当金が配られ、高配当であることから配当金目当ての投資家にとっては魅力的に見える株式でした。
そして、今年から新NISAも始まり、配当金にかかる20%ほどの税金を新NISA枠で購入すると税金がかからないことから、新NISAでの個別株買い付けランキングで上位に位置する銘柄でした。
このあおぞら銀行ですが、決算発表にて配当を無配にすることと年4回の配当も今年度第3Qは無配になることを発表しました。
これで、配当目的で投資をしていた投資家からの売りが殺到し、ストップ安となる事態になってしまいました。
ここまで暴落するきっかけになった配当を無配にする発表ですが、そもそも通期の業績見通しは240億円の黒字だったわけです。
しかし、決算で280億円の赤字と発表されたものですから、その差額520億がマイナスになる見込みなので配当金を支払っている場合ではなくなったのでしょう。
その原因がアメリカの不動産によるものです。
現在のアメリカは、経済が強いと思われがちですし、実際にS&P500などの株価は過去最高の高値に上昇しています。
ですが、実体の経済はとても強いとは言えず、貧困した人々と一部の超富裕層に2極化しています。
このような歪みがある状態では、人々の需要が満たされることはなく非常に危うい状況となっています。
そんな中、あおぞら銀行はアメリカの商業用の不動産へ融資を進めていたわけですから、経済不況の影響をもろに受けます。
この辺の不動産状況は、サンフランシスコ在住の日本人Youtuberである桑港たかしさんのチャンネルで紹介してくれていたりします。
このように、中国経済が崩壊することでアメリカ経済にも影響が出始めており、新NISAであおぞら銀行へ投資していた投資家へも実害が出始めています。
やはり、今の経済状況では株式へ積極的に投資を行うのは危険だと思います。
米地銀のNYCBがジャンク級へ格下げ
2023年の3月にシリコンバレーバンクなどの米地銀が破綻していましたが、今年も引き続き連鎖的に破綻する銀行が増えそうです。
今回話題に上がっているのは、NYCB(ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ)という地銀です。
こちらの銀行も、アメリカの商業用不動産向けへの融資を行っていました。
その不動産価格が下落することで、担保となっている不動産物件の価値が下落し、貸出債権の劣化に繋がり、米規制・監督当局からの働き掛けもあって世間で話題になりました。
NYCBが受けた格下げは以下の通りです。
- フィッチ:BBBからBBB-へ格下げ。見通しはネガティブに。
- ムーディーズ:Baa3からBa2に2段階格下げ。
- モーニングスター:BBB(high)からBBBへ格下げ。見通しはネガティブに。
格付け会社はあまりあてになりませんが、3社がこのタイミングで一気に格下げを行ったということはさすがにまずい状況になっているだろうと推測できます。
そして、あおぞら銀行と同じくこちらもアメリカの商業用不動産に関連しています。
また、今回のNYCBの件は不動産に関連したものですので、BTFPで救うことができずに明るみになりましたが、今年の3月でBTFPが終了すると債券の含み損を各銀行が計上することになり、銀行の連鎖破綻が起きると予想します。
日本では、新NISAで何かと投資が話題になっていますが、アメリカの現状を見れば少し抑えても良いかもしれません。
中国が崩壊した影響で、世界各国が経済危機に陥る可能性が高まっています。
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