【いよいよ末期】本音のISM景気指数といつも通りの雇用統計(笑)

週刊投資経済
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こんにちは、くろいずです。

毎週土曜日に更新する、投資に関わる経済ニュースをお届けします。
1週間内に発表された経済指標などを定期的にウォッチし、今後の経済動向について解説します。

※投資を推奨する記事ではございません。投資は自己責任・自己判断のもとよろしくお願いします。

2024年7月1日~2024年7月5日の経済情報

2024年7月 ISM景気指数が発表!
  1. 製造業景況指数(Manufacturing Purchasing Managers’ Index, PMI): 製造業の生産活動、新規受注、在庫、雇用などの項目について調査し、それらの指標を総合的に評価したものです。PMIは、50を基準として、50以上で景況の改善を示し、50以下で景況の悪化を示します。
  2. 非製造業景況指数(Non-Manufacturing Purchasing Managers’ Index, NMI): 非製造業(サービス業、建設業など)の新規受注、ビジネス活動、雇用、在庫などの項目について調査し、それらの指標を総合的に評価したものです。NMIも、50を基準として、50以上で景況の改善を示し、50以下で景況の悪化を示します。
ISM景気指数今回(6月)市場予想(6月)前回(5月)
製造業48.549.248.7
非製造業48.852.553.8

今回のISM景気指数では、製造業・非製造業ともに50を下回る非常に弱い結果となりました。これまでも製造業が50を下回ることは一般的でしたが、非製造業まで50を下回ることは久々な気がします。

アメリカの景気が悪化していることが、ISMにも表れ始めたのではないでしょうか?

※関連記事です。

これまでもアメリカの景気が悪化していることを、当ブログでは散々お伝えしてきましたが、雇用統計と違い数字の操作が難しいISM景気指数の方にもいよいよ歪みが出てきました。このまま、景気が悪化していることが経済指標に表れるのか?それとも、一時的な弱含み的な数値として表れただけなのか?今後の経済指標にも注意が必要です。

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2024年7月 雇用統計が発表!
  1. 労働力参加率(Labor Force Participation Rate): 労働力参加率は、ある国や地域において、労働可能な人々が労働市場に参加している割合を示します。就業者や求職者の人数を労働力として計算し、総人口に対する割合として表されます。
  2. 失業率(Unemployment Rate): 失業率は、労働市場において仕事を求めているが見つからず、かつ積極的に求職している人々の割合を示します。一般的に、失業率が低くなると、労働市場が健全であることを示し、経済の好調を反映する指標とされています。
  3. 雇用創出数(Employment Creation): 雇用創出数は、ある期間(通常は月次または四半期)における新たに創出された雇用の数を示します。これは、新たな雇用契約や雇用拡大によって生まれた雇用機会の数を指します。
雇用統計今回(6月)市場予想(6月)前回(5月)
雇用者数20.6万人19.0万人21.8万人
修正前:27.2万人
失業率4.1%4.0%4.0%
平均時給3.9%3.9%4.1%
労働参加率62.6%62.5%

今回の雇用統計も、結果としては市場予想を超える雇用者数となりましたが、失業率が上昇しています。雇用者数の数は、データで数値をある程度作れるためあまり参考になりません。

※関連記事です。

上記の記事でも紹介しましたが、意図的に雇用者が増えているように操作されていますので、雇用者数の数値は信用できません。しかし、失業率が上昇していることは注意が必要です。失業率が上昇を始めると、とあるタイミングで一気に上昇することになり、リセッションへと陥ります。

以前も紹介した失業率の過去データとなりますが、グレーのリセッションへと陥った期間は、必ず失業率が急激に上昇しています。そして、最新のデータでは失業率が上昇し始め、いつ暴騰を初めてもおかしくない状況です。

上記のツイートは、カリフォルニアの失業率とテキサスの失業率を比較したものです。カリフォルニアでは、IT産業が盛んでビッグテックと呼ばれる企業が数多く存在しますが、そこの失業率が上昇しています。そして、この余波は必ず遅れてからテキサスへと派生していきます。この失業率の先行指数であるカリフォルニアが上昇していることに注意が必要です。

そして、雇用統計の雇用者が強い理由は、上記のポストで示している通り政府関係の雇用で人を雇っているからです。要するに、民間の雇用は弱っているのにも関わらず、公務員のような職を無理やり増やして、雇用者の数を増やしているように見せかけているだけです。

このように、表面上のデータだけではなく中身まで覗いてみると、いかにアメリカの経済が弱っているのかが良くわかります。この状況では、失業率がいつ上昇を初めてもおかしくありません。そのタイミングになると、いよいよリセッションとなります。

当ブログでは常々主張していましたが、アメリカのリセッションは避けられません。いつ、リセッションが訪れたとしても良いように、ポートフォリオのリスク資産と無リスク資産のバランスを調整しておきましょう。

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