【強硬利下げ】インフレ再燃を無視してでも利下げしたいアメリカ経済のやばさ

週刊投資経済

こんにちは、くろいずです。

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2025年12月8日~2025年12月12日の経済情報

2025年12月 FOMCが開催!

結果から言うと25bpの利下げを行い、政策金利は3.5~3.75%となりました。

市場の予想通りに政策金利を引き下げましたが、インフレ率を考慮すると疑問が残る利下げとなりました。というのも、今のアメリカ経済は高インフレであるにも関わらず、失業率が上昇しているという舵取りの難しい状況に追い込まれています。この辺は当ブログが以前から指摘していた通りで、いよいよどちらか一方を犠牲にする決断が迫られています。今回のFOMCでは、インフレを犠牲にしてでも利下げを行う決断をしました。

しかし、市場では今後利上げを行う予想もわずかながらに出てきています。今は利下げをしても、そこまでインフレに急激な影響は出ないでしょう。ですが、このまま何回も利下げを行うと必ずどこかのタイミングでインフレが再燃してしまいます。インフレが再燃した時、また利上げをすることになるので、経済がガタガタに崩れてしまうでしょうね…

ただ、日本から見るとアメリカにはある程度まで利下げをしてほしいところでしょう。今の日本はコストプッシュ型のインフレが発生しているため、アメリカが利下げをするとドル円が円高に向かいます。そうなれば、日本の輸入コストが下がり、ある程度コストプッシュ型のインフレも落ち着くことになるでしょう。なので、アメリカの利下げは喜ばしいことです。

当ブログとしては、もう少しアメリカには高金利を続けてもらって、経済がクラッシュしてから慌てて急激な利下げを始めてほしかったところです。しかし、アメリカは雇用統計を発表せず隠しているので、すでにサイレントリセッションしている可能性があります。それが事実であれば、今の利下げはこれから始まる急激な利下げをするための助走みたいなものです。そのシナリオも十分に考えられるため、利下げ=株高だから投資しよう!という安易な思考に陥らないことが大事です。

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