【AIバブルの臨界点】債券にもAIバブルが波及し、人類最大規模のバブル崩壊が来る

週刊投資経済

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1週間内に発表された経済指標などを定期的にウォッチし、今後の経済動向について解説します。

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2025年11月10日~2025年11月14日の経済情報

AIバブルは債券でも出てきたか!?

今週は、普段から取り上げている経済指標の発表が行われなかったので、AIバブルが債券にも兆候として出てきている件について記事にしたいと思います。

AIバブルとは、今の株高がAI関連のテック企業による株価高騰を指しています。主には、NVIDIAをはじめとするMicrosoftやGoogle、Meta、ORACLEなどです。そして、これらの企業は日本で言うところの循環取引を行って株価を釣り上げているとの指摘もあります。(アメリカでは、ベンダーファイナンスだ!という声もありますが、普通に資金を循環させて売り上げをかさ増ししているだけなので、循環取引だと思います。)

その図がこちらです。

つまり、簡単な話がA社がB社に1000億円を投資して、B社がC社にデータセンター建設でその1000億円を使って依頼して、C社がA社にデータセンターで使われるチップやメモリなどを依頼された1000億円で発注するという構図です。全体を見てみると、1000億円しか動いていないのに、各社の売り上げはうなぎ登りに成長しているように見えるのが、循環取引です。それが、今のアメリカのAIテック企業たちで行われています。

この構図が見えていれば、今のS&P500やアメリカ株に投資しようなんて気持ちは微塵もわかないでしょう。S&P500も中身を見てみればテック企業への比重が非常に高まっており、実質的にS&P500への投資はテック企業への投資となっている状況です。この循環取引のやばさを投資家たちが理解し始めると、AIバブルは崩壊するだろうなと思います。

そして、最近発表されたORACLEとMetaとGoogleによる社債発行です。

オラクルが起債へ、投資適格債市場で150億ドルの調達目指す-関係者
ソフトウエアメーカーの米オラクルは24日、180億ドル(約2兆6800億円)規模の米投資適格債を発行する。この市場では今年に入り2番目の大きさとなる。オラクルは、人工知能(AI)ブームでのニーズに対応するため支出を拡大している。
米メタ、300億ドル調達へ過去最大の社債発行 AI投資大幅拡大
ソーシャルメディア大手の米メタ・プラットフォームズは30日の提出書類で、過去最大の社債発行を通じて最高で300億ドルを調達すると明らかにした。
Google親会社のアルファベットも大型起債 AI向けに4兆円調達、初の50年債も - 日本経済新聞
【ニューヨーク=竹内弘文】米グーグル持ち株会社の米アルファベットは3日、米ドル建てとユーロ建ての社債を発行した。調達額は計250億ドル(約3兆8500億円)程度に及ぶ見込みだ。ドル建て債は複数の年限で構成されており、償還満期までの期間は最長...

とんでもない規模の社債が発行されていますが、この社債に応募が殺到しているという点に注目です。ORACLEは最長で40年債、Metaは最長で40年債、Googleは最長で50年債という期限の債券に応募が殺到しています。普通に考えると、そこまで長期の社債に投資をするなんてばかげているとしか思えませんが、それほどまでにAIに関する熱狂が高まっているのだろうと想像します。Googleの50年債なんて、20代で買ったとしたら元本返済の満期を迎えるころには70代になってますからね。笑

このAIバブルがやばいぞ!と気づく人々が過半数をこえたあたりで、人類規模最大のバブル崩壊が起きることでしょう。それまでは、今の熱狂に包まれておくのもいいかもしれませんが、崩壊のリスクを考えると今の投資先はアメリカではなく日本のほうがリスクが少ないだろうと思います。アメリカ株と違って、日本株はしっかりと配当も出してくれますしね。この辺の情報をいち早く察知できるかが、バブル崩壊に飲み込まれるか、それとも回避できるか、投資家としての危機管理能力が試される時です。バブル崩壊時の阿鼻叫喚を楽しめるように、現金の比率はある程度確保しておきたいところですね。

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