こんばんは、くろいずです。
S&P500の配当貴族銘柄だけを集めた配当貴族インデックスなるものが、日本の証券会社のファンドで誕生しました。
一見、とても良さそうなインデックスに見えますが、自分の意見も交えて紹介したいと思います。
S&P500配当貴族インデックスとは?
日興アセットマネジメント株式会社より発表されたインデックス投資信託です。
S&P500のうち、配当貴族のみを抽出した銘柄で構成されており、中長期的にS&P500のパフォーマンスを上回るとのことです。
そして、S&P500のうち配当貴族と呼ばれる25年以上連続増配の銘柄は、64銘柄となっているようです。
手数料のほうは、購入時手数料や信託財産留保額などはなく、信託報酬も0.1155%と良心的な水準になっているようです。
ここまで見ると、なかなか良さそうな投資信託に思えますね。
まとめ
個人的には、とても売れそうなファンドだなと思いました。
S&P500の中で、高配当を集めたファンドだとすでにSPYDという規模の大きなETFが存在しているため、今から新しいファンドを立ち上げたとしてもそこまで流入は見込めないでしょう。
しかし、S&P500のうち配当貴族に絞ったファンドは今のところ目立った存在はなく、そこに着目して作られたファンドだと思います。
ここで考えたいのは、連続増配をする企業がほんとうに良い企業か?ということです。
高配当で増配株なのであれば、配当を目的とする投資家からすればとても理にかなっていると思いますが、ただ増配しているだけなのであれば、高配当な銘柄ではなくても毎年数セントずつ増配してても配当貴族にはなれます。
そして、Amazonのような企業は無配の銘柄なので、こういった指数には組み込まれません。
Amazonは、配当を株主に還元するのではなく、企業の成長に利益を回すことで結果として株価が上がるため、株主からの評価も高まっているということです。
つまり、ただの連続増配企業が本当に良い企業であるかは、また別軸で考える必要があります。
自分の投資目的にあったファンドや銘柄へ投資を行うという軸を持つことが大事なのかなと思います。
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