こんにちは、くろいずです。
今年に入ってから大きく下落している株式相場ですが、いい加減やめたくなっている人も出始めているころではないでしょうか?
しかし、ここでやめてしまってはこの下落から上昇する時の値上がりを獲得できません。
過去の暴落の歴史から見ても、いずれ相場は回復しますのでその瞬間に相場上で居合わせることが大事です。
今年の株式相場の動きをおさらい
まずはじめに、今年の株式相場をおさらいします。
まずS&P500ですが、年初の高値から下落が続いており、最大で25%の下落を記録しています。
株式相場では、S&P500のような指数が20%下落したところでベアマーケット(弱気相場)というような言い方をします。
そして、ベアマーケットが始まると、過去の暴落の歴史から見ると平均的に14ヶ月間に35%まで下がります。
※こちらの記事にて紹介しています。
つまり、ここからまだ10%ほど下落する余地があるということです。
そして、最高値からの下落率を基準に、次の最高値を更新するにはどのぐらいの日数がかかるのか?を以下のグラフで示しています。
今のところ、25%の下落率なので800営業日ほどで次の最高値を更新するように見られます。
しかし、ベアマーケットは過去の歴史から35%の下落がありえるということなので、次の最高値の更新は1000営業日までかかってしまう可能性があります。
だいたい、1年間の営業日数は土日祝日を除いて250日ほどなので、最高値を更新するまで1000営業日かかるとするのであれば、4年は停滞してしまうことになります。
これは、投資家としてはつらい時期ですね。
株式は歴史上もっとも強い金融資産
ここまで自分の資産が伸びずに、むしろマイナスを計上していると投資をやめてしまう人も出てくるころでしょう。
しかし、過去のデータを見ると株式という金融資産は、ほかの金融資産や指数と比較しても一番伸びていることが、次のグラフでわかります。
こちらは、1801年に1ドルをそれぞれの金融資産で運用した結果になります。
株式が2番目の債券から6倍ほどの差をつけて圧倒しています。
開始地点が200年前ということを考えると、親子5世代か6世代ほどにわたって資産運用する必要があるので現実的ではありませんが、データをみると株式が一番成績が良いです。
なので、ここ半年だけを見ればつらい状況が続いているように感じますが、200年スパンで見ると株式で資産運用している人が一番儲かっているということを頭に入れておきたいです。
そして、株式の標準偏差を表したものが次の図になります。
こちらは、金融資産のリターンとなっており、例えばS&P500のような指数は大型株で構成されているので、大型株と似たような標準偏差となります。
そして、今年はたまたま標準偏差の外れ値の部分のようなリターンになっているのですが、あくまで外れ値なので、今後も株式投資を続けていくことで算術平均に近いリターンが得られることだろうと思います。
まとめ
少しづつ上昇が見れる株式相場ですが、まだまだ安心できません。
過去の記事でも紹介しましたが、ここから大きく下落する可能性はぜんぜんあります。
このような状況では、積極的にリスク資産へ投資するのではなく現金を持っておくことがリスクヘッジになります。
今後の9月のFOMC、11月のFOMCでアメリカの利上げがどの程度まで行われるのか?、またインフレは下落していくのか?このあたりに注目して投資を決断しようと思います。
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