こんばんは、くろいずです。
昨日、米国GDPの発表がありました。
その後、株式・債券・仮想通貨・コモディティなど様々なアセットが上昇傾向にあります。
そんな米国GDP発表からマーケットへの影響を考察し、まとめてみます。
米経済はリセッション入りへ
米国経済は、4~6月のGDPの発表を受け、リセッション入りが確定しました。
リセッションとは、GDPが2四半期連続でマイナスになることが発生条件とされています。
そして、リセッション入りをしたことで、投資家たちは今後FRBの急激な利上げは起こらないだろうと予想し、マーケットに好感が持たれ、金融市場は上昇しました。
リセッション入りをしたことで、これ以上利上げをしてしまうと本当に米国経済が壊れてしまうので、FRBとしては利上げしたいけどできないだろうという投資家からの挑戦みたいなものですね。
しかし、本当に利上げは行われないのでしょうか?
そもそも、なぜ利上げをしていたのか?
米国経済が、リセッション入りしてしまうぐらい急激な利上げが、今年はじまってから半年という短い期間で行われました。
なぜ、経済が弱くなってしまうほど急激な利上げを行っていたかというと、インフレの抑制ですよね。
2020~2021年のコロナに対するお金のばらまきや、ロシアウクライナ戦争によるエネルギー・食料品価格の上昇などが原因で、米国は9%以上ものインフレが発生しています。
このインフレを抑えようと、必死に利上げをしているわけですね。
しかし、これは利上げを行うことで抑制できるようなインフレなのでしょうか?
ロシアウクライナ戦争が収まらない限り、エネルギー・食料価格の高騰は続くでしょう。
なので、いくら金融マーケットを操作したところで、抑制できるようなものではないと思います。
つまり、今の上昇が本物になるか?は次のFOMCまでに2回のCPI指数の発表が、どのように推移するのか?を注視しておく必要があります。
まとめ
今回のマーケットの上昇について、自分は本物とは断定できないと思います。
リセッション入りしたから、FRBとしては利上げを行いづらいだろうという思惑だけで、投資にアクセルは踏めません。
そして、9%以上のインフレが半年の中立金利まで引き上げた利上げのみで収まるとも思えません。
過去の暴落の歴史を見ても、今回の暴落はまだまだ続く余地が残っていますし、そもそもインフレが落ち着いていないので、歴史を繰り返すことになると思います。
10月ごろにマーケットがどのような変化をしているのか?その辺りまでは、おとなしくしていようと思います。
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