【日米の明暗】景気の転換点に差し掛かった日米の経済指標

投資
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こんにちは、くろいずです。

投資に関わる経済ニュースをお届けします。
毎週土曜日に更新し、その1週間でどのようなニュースが発表されていたのか?を分かりやすくまとめています。

※投資を推奨する記事ではございません。
※投資は自己責任・自己判断のもとよろしくお願いします。

2023年11月13日~2023年11月17日の経済情報

2023年10月 米CPIが発表!

今後のFRBの金融政策を大きく左右する重要な経済指標が発表されました。

こちらの値が落ち着いてくると、これ以上の利上げの必要はないだろうと市場側が予想し、株式などは上昇に転じるような局面です。

CPIとは、一定の基準年度を基準として、その年度における一般消費者の物価水準を100とし、それ以降の年度での物価の変動を比較します。具体的には、一定のカテゴリー(食料品、住宅、交通費など)の代表的な商品とサービスの価格を調査し、それらの重み付けを行って指数を算出します。
CPIは通常、インフレーション(物価上昇)やデフレーション(物価下落)の指標として使用されます。インフレ率は、異なる期間でのCPIの変動を通じて計算されます。

前年比今回(10月)市場予想(10月)前回(9月)
CPI+3.2%+3.3%+3.7%
コアCPI+4.0%+4.1%+4.1%

市場予想をCPIとコアCPIのどちらもが下回る結果となりました。

これを見て、市場参加者の金利予想は以下の通りになっています。

2023/11/18時点
引用:CME FedWatch Tool

なんと、次回と次々回のFOMCでの利上げする予想が0%になりました。
ここで、利上げ打ち止めだろうと誰しもが思っているようです。

引用:Investing.com

ただ、注意したいのは前月比で比較した場合に、CPIは下がっていないという点です。
ここから、去年の8月→9月→10月といったあたりの上昇を見せる可能性もあります。

また、10月からはアメリカではバイデン政権による学生ローン(日本では奨学金と呼ぶ)の免除を期待されていましたが、それがダメになったことで支払いが始まっています。
その影響もあり、家計の支出を意図的に抑えている可能性もあるので、潜在的なインフレが落ち着いたかどうか?はまだ時期尚早かと思います。

そして、市場参加者の予想がどちらか一方に大きく振れた時は、これまでの経験上だいたいの確率で逆のことが起こる可能性が高かったです。

なので、今回の利上げ打ち止め予想が100%になっているというだけで、株式市場を楽観的に見るのは危険な気がします。

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2023年7-9月期 日本のGDP・速報値が発表!

GDPの中でも一番注目度が高いとされている、日本のGDP・速報値が発表されました。


GDP速報値(Preliminary GDP)は、国の国内総生産(Gross Domestic Product, GDP)の初期の見積もりを示す経済指標です。通常、経済統計機関はGDPの確定版を発表するまでに数回の推計を行います。速報値は、これらの推計の最初の段階であり、国の経済活動全体の初期の評価を提供します。

  1. 早期の情報提供: GDP速報値は、経済の状態について最初に情報を提供するため、政策立案者や投資家、企業などが迅速に経済の動向を把握するのに役立ちます。
  2. 修正の可能性: GDP速報値は後に修正されることがあり、最終的な確定版が発表されるまでに数回の修正が行われることが一般的です。これは、新しい情報が入手可能になったり、過去のデータが修正されたりするためです。
  3. 市場への影響: GDP速報値が予想を上回ったり下回ったりすると、金融市場に影響を与えることがあります。市場参加者は速報値を注視し、将来の経済の方向性を考慮して取引や投資判断を行います。
  4. 経済政策の調整: 中央銀行や政府はGDP速報値を考慮して、金融政策や経済政策を調整することがあります。特に景気の動向を判断する上で、経済全体の健康状態を示すGDPの情報は重要です。
速報値今回市場予想前回
GDP-2.1%-0.6%+4.5%

市場予想を大きく下回る結果となりました。

これだけのインフレが発生し、物価が上昇しているのにも関わらず、GDPとしてはマイナスとなっています。

引用:Investing.com

ただし、GDPに含まれるすべての財とサービス価格の変動を測定しているGDPデフレーターは、市場の予想を超えた値になっており、上昇傾向にあります。

これは、需要が弱いはずなのに物の価格が上昇していく、スタグフレーションという現象が発生しています。

高橋洋一さんのツイートにもあるように、民間の需要が-1.6という状況にもかかわらず、このGDPデフレーターが示す値は異常です。

民間人の給料が増えないので自由に使えるお金(可処分所得)が少なく、それなのに円安で物価だけが上昇しているので、さらに民間人が消費を躊躇しているという状態です。

この状況では、民間の需要を喚起するために減税が必要なのですが、ガソリンにかかる二重課税は是正しないし、消費税も10%から下げないし、社会保険料(名前が違いだけで税金です)は上がるしで、これからもスタグフレーションは加速すると思います。

このままいくと、来年の前半頃には日本企業の決算が悪くなるだろうと思いますが、円安のため海外からの投資マネーで買われるため、値段が下がることは無いだろうと思います。
ただ、アメリカのCPIがマイナスの結果が出ているので、このまま経済指標通りアメリカの利下げが始まれば円高に振れるので、その時に海外投資マネーが引き上げられると日本株は絶好の買い場となるでしょう。

もしかすると、来年の前半頃に日本株が大きく下落する可能性が出てきたので、新NISAに合わせてスタートダッシュ的に投資をするのではなく、少し様子を見たほうがよいのではないか?と思います。

なんにせよ、これまで通り世界中で発生している戦争など、雲行きが怪しいことは間違いありません。

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今週のコメント

スーパーマリオRPGのリメイクが発売されました!

投資はほどよい距離(現在の相場環境のような場合は特に)で付き合い、それ以外の趣味を持つことが大切だなと日頃から感じているのですが、今回はゲームの話になります。

11月17日に任天堂から発売された、スーパーマリオRPGのリメイク作品になります。
過去に、任天堂と現スクウェア・エニックスのスクウェアが共同で制作していた作品です。

ゲームの雰囲気については、4Gamerにてまとめられていた記事があるので、そちらを参照していただければわかると思います。

[レビュー]「スーパーマリオRPG」で“新しいけど懐かしい”冒険を楽しもう。あのころの雰囲気のまま今のゲームとして帰ってきたマリオ初のRPGは“嬉しい”にあふれていた
Switch版「スーパーマリオRPG」は,オリジナル版のよいところと新たに追加された要素が絶妙なバランスで組み合わさった,“懐かしいけど新しい”冒険が楽しめるゲームだ。変わらないところと変わったところ,遊びやすくなった部分を,オリジナル版を...

一見、投資に関係なさそうなゲームの話ですが、実は任天堂株を保有しているので任天堂のゲームが売れれば株主として利益を享受できますし、ゲーマーとしての趣味も楽しめるというサイクルが出来ています。

また、自分が保有している株の商品が面白くなかったり、必要としないのであれば株を売った方が良いと思います。

身近なもので、価値のあるものに投資をするのが株式投資です。

ぜひ、スーパーマリオRPGを遊んでみて楽しければ、任天堂株の保有を検討してみてください。

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