【早すぎた事実上の利上げ…】マイナス金利解除によるインフレ鎮静化の兆し

週刊投資経済

こんにちは、くろいずです。

毎週土曜日に更新する、投資に関わる経済ニュースをお届けします。
1週間内に発表された経済指標などを定期的にウォッチし、今後の経済動向について解説します。

※投資を推奨する記事ではございません。投資は自己責任・自己判断のもとよろしくお願いします。

2024年5月20日~2024年5月24日の経済情報

2024年5月 日本のCPIが発表!

マイナス金利が解除されてから、日本の物価水準がどのように推移しているのか?を確認するためのCPIが発表されました。金利をマイナスから0まで引き上げたことで、事実上の利上げとなっているため物価水準は下落基調になると思われますが、どのように推移しているのでしょうか?

CPIとは、一定の基準年度を基準として、その年度における一般消費者の物価水準を100とし、それ以降の年度での物価の変動を比較します。具体的には、一定のカテゴリー(食料品、住宅、交通費など)の代表的な商品とサービスの価格を調査し、それらの重み付けを行って指数を算出します。
CPIは通常、インフレーション(物価上昇)やデフレーション(物価下落)の指標として使用されます。インフレ率は、異なる期間でのCPIの変動を通じて計算されます。

前年同月比今回(4月)市場予想(4月)前回(3月)
CPI+2.5%+2.4%+2.7%
コアCPI
(生鮮食品を除く)
+2.2%+2.2%+2.6%
コアコアCPI
(生鮮食品及びエネルギーを除く)
+2.4%+2.4%+2.9%

どの項目も市場予想は達成しているものの、前回と比較すると明らかにガクッと落ちてきています。このまま下落していくことになると、次回のCPI発表で日銀が目標としている物価水準の2%を達成することができなくなるでしょう。

以前の記事でも紹介した通り、日本はアヘッド・オブ・ザ・カーブという物価水準よりも先行して金融政策を引き締める方向へと舵取りをしました。その影響が、今回のCPIを見るとはっきりと出ているように感じます。つまり、金利の引き上げタイミングが早すぎたというわけです。

過去の記事では、アメリカのようにビハインド・ザ・カーブと言って市場の物価水準が上昇し続けることを確認してから金融引き締めをやるよりは、先行的に動いたほうが良いだろうと思っていましたが、次のCPIの発表次第では日本もアメリカのようにビハインド・ザ・カーブで金融政策の舵取りをしたほうが良かったのかもしれません。しかし、それは国民へインフレの痛みを強制するようなやり方でもあるため、どちらかというと上の層に合わせた舵取りとなるでしょう。日本は、義務教育の時から教えられているように下に合わせる方針を取ることが多いので、やはり日本のやり方で金融と向き合っていくしかないと思います。

ただ、これからの日本はインフレが鈍化していき、経済的にもデフレへ戻りはしないものの、これまでのような勢いが続くことはないと思います。このまま日本経済が沈下しないように、税金の引き下げなどを行なって経済を活性化させて欲しいところです。

しかし、当ブログの主張としては日本株への投資は、これまで通り強気スタンスです。明らかに、アメリカ株やその他の株式市場と比べてもまだまだ割安なため、金融ショックが起きても他国の割高な株式市場よりもダメージが少ないと思われます。また、日本株は40年に渡る強気サイクルに入っているとも言われているため、今後は日本株の時代が続くと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました