【米政府閉鎖!?】FRBの判断材料である雇用統計が発表されず、ADP雇用統計はとても悪い…

週刊投資経済

こんにちは、くろいずです。

毎週土曜日に更新する、投資に関わる経済ニュースをお届けします。
1週間内に発表された経済指標などを定期的にウォッチし、今後の経済動向について解説します。

※投資を推奨する記事ではございません。投資は自己責任・自己判断のもとよろしくお願いします。

2025年9月29日~2025年10月3日の経済情報

2025年10月 ISM景気指数が発表!

  1. 製造業景況指数(Manufacturing Purchasing Managers’ Index, PMI): 製造業の生産活動、新規受注、在庫、雇用などの項目について調査し、それらの指標を総合的に評価したものです。PMIは、50を基準として、50以上で景況の改善を示し、50以下で景況の悪化を示します。
  2. 非製造業景況指数(Non-Manufacturing Purchasing Managers’ Index, NMI): 非製造業(サービス業、建設業など)の新規受注、ビジネス活動、雇用、在庫などの項目について調査し、それらの指標を総合的に評価したものです。NMIも、50を基準として、50以上で景況の改善を示し、50以下で景況の悪化を示します。
ISM景気指数今回(9月)市場予想(9月)前回(8月)
製造業49.149.048.7
非製造業50.051.752.0
製造業内訳今回(9月)前回(8月)
新規受注48.951.4
雇用45.343.8
非製造業内訳今回(9月)前回(8月)
事業活動・生産49.955.0
新規受注50.456.0
雇用47.246.5

製造業・非製造業ともに、景気が良い状態とは言えない結果になりました。ISM景気指数の発表では、雇用の指数が常に悪い値が発表されていたので、米国経済の雇用状況はかなり悪い状況が続いていたのだろうと考えていましたが、雇用統計で強い値が出ていたので不思議に思っていました。しかし、前回の雇用統計の修正後の結果を見ると、ISM景気指数で発表されていた通りの雇用の悪化が公表されたので、やはり雇用統計を鵜吞みにするのではなく、ISM景気指数の雇用状況など複数の指数で複合的に観察しておく必要があるなと思いました。

そこで、今回のISM景気指数も相変わらず雇用の指標は50を大きく下回っており、この状況では米経済が失業者で溢れていると思われます。雇用統計が強い結果となっても、それをよしとするのではなく疑って見たほうがよいでしょう。ただ、今回はアメリカの予算が議会で通らず、政府閉鎖が行われている状態なので、政府からの経済指標の発表は見送られてしまいます。タイミングを見ても、わざと政府閉鎖を行い、悪い雇用統計の発表を先送りにしようとしているのではないか?と疑ってしまいますね…

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2025年10月 ADP雇用統計が発表!

  1. 労働力参加率(Labor Force Participation Rate): 労働力参加率は、ある国や地域において、労働可能な人々が労働市場に参加している割合を示します。就業者や求職者の人数を労働力として計算し、総人口に対する割合として表されます。
  2. 失業率(Unemployment Rate): 失業率は、労働市場において仕事を求めているが見つからず、かつ積極的に求職している人々の割合を示します。一般的に、失業率が低くなると、労働市場が健全であることを示し、経済の好調を反映する指標とされています。
  3. 雇用創出数(Employment Creation): 雇用創出数は、ある期間(通常は月次または四半期)における新たに創出された雇用の数を示します。これは、新たな雇用契約や雇用拡大によって生まれた雇用機会の数を指します。
ADP雇用統計今回(9月)市場予想(9月)前回(8月)
雇用者数-3.2万人5.1万人5.4万人

先ほども触れましたが、今回はアメリカ政府が閉鎖されているので政府からの雇用統計の発表がありませんでした。なので、ADP雇用統計という民間企業が発表している指標を使用したいと思います。

こちらの結果を見ると、予想が5.1万人に対して結果が-3.2万人というとんでもない発表が行われました。この結果通りであれば、失業者が町中に溢れていてとっくにリセッションに入っていると思われます。しかし、当ブログの主張としては以前からアメリカ経済はリセッション入りすると断言していましたし、今回のADP雇用統計の値を見ても特に驚きはありません。むしろ、この悪い状況をバイデン政権時代からのアメリカ政府が隠蔽し続けていたのではないか?とさえ疑っています。

↓アメリカがリセッションに陥るまでの順序

以前に紹介した記事でいうと、すでにアメリカはリセッションに陥っています。今が、アメリカ株の最後の上昇であり、今後はいつ急落するかわからないチキンレースの状況であると思います。ですので、当ブログは積み立てていたS&P500などの投資信託はすべて売却し、日本円や一部の日本株へ切り替えておきました。

リスク許容度は人それぞれですので、自身のポートフォリオを暴落に備えて組み替えておいたほうが良いタイミングに来ているのではないかと思います。当ブログとしては、急激な利下げで暴落が来れば、今の日本円と保有している米国債を売却して何かしらの株へと投資すると思います。そのタイミングは間違いなく近づいていると思います。

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