こんにちは、くろいずです。
毎週土曜日に更新する、投資に関わる経済ニュースをお届けします。
1週間内に発表された経済指標などを定期的にウォッチし、今後の経済動向について解説します。
※投資を推奨する記事ではございません。投資は自己責任・自己判断のもとよろしくお願いします。
2024年9月23日~2024年9月27日の経済情報
2024年9月 PCEデフレーターが発表!
個人消費支出(Personal Consumption Expenditures, PCE):これは、アメリカの世帯や個人が購入する商品やサービスにかかる支出を示す指標です。これには食料、住居費、医療費、交通費、エンターテインメント費などが含まれます。個人消費支出はアメリカのGDP(国内総生産)の大部分を占めるため、その変動は経済全体の動向に大きな影響を与えます。
PCEデフレーター:個人消費支出の物価変動を示すための指標で、消費者が支出する商品やサービスの価格変動を追跡します。これにより、消費者物価の変動を測定し、インフレーション(物価上昇)やデフレーション(物価下落)の兆候を検出するのに役立ちます。
前年比 | 今回(8月) | 市場予想(8月) | 前回(7月) |
---|---|---|---|
PCE | +2.2% | +2.3% | +2.5% |
コアPCE | +2.7% | +2.7% | +2.6% |
FRBが重要視している指標のPCEデフレーターですが、インフレ率2%ほどで落ち着きつつあります。PCEがここまで低下してきていることを考えると、前回のFOMCにて50bpの利下げが行われましたが、まだまだ利下げをするかもしれません。
というのも、前回のFOMCにて政策金利は50bpの利下げとなりましたが、中立金利が2.9%に設定されました。今の政策金利は、4.75%-5.00%となっており、2.9%までまだまだ下げる余地があるからです。利下げを行っても、このまま2%へと近づくのであれば、FRBとしても中立金利まで利下げを行う正当な理由となるからです。
↓前回のFOMCを解説した記事
そして、今のアメリカは失業率が増加傾向にあり、一刻も早く利下げを行い、経済を刺激しないといけない状態に追い込まれています。アメリカは、日本とは違いビハインド・ザ・カーブで金融政策を行うため、何か事が発生してから対応するという後手の対応を行います。ただ、いくら後手の対応とはいえ、手を打つのが遅すぎるということが、今のアメリカ民主党政権の問題です。
失業率に関して言えば、サームルールが発動となっており、このまま過去の例と同じくリセッション入りする可能性が高いでしょう。さらに、雇用統計に関しては、嘘と改ざんしたデータを発表し、後から下方修正するということが常態化しています。
データが全て正しい値で発表されていれば、おそらく今のアメリカはすでに景気後退に入っているだろうと思います。そして、データを改ざんしても失業率の上昇が始まっていることを考えると、実体経済は相当危険な状態であると思われます。
つまり、FRBとしては早く利下げを行う必要があるので、前回のFOMCでは通常25bpずつ利下げを行うところを倍の50bpの利下げに踏み切ったわけです。この利下げの流れは、今後も続いていくと思いますし、その先には日米金利差の縮小に伴い円高・日本株安のトレンドに入っていくと思われます。この辺りは、去年の12月の記事にも記載していますが、その通りに推移しています。
↓去年の12月の記事
まだしばらくは、アメリカの経済も表面上は良いものとして認識されると思いますが、いよいよ嘘がバレはじめ、どうにもならない状態まで進みつつあります。当ブログでは何度も主張していますが、アメリカだけに投資するのは危険だと思います。
今後も、アメリカ経済の先行きを確認しつつ、積み立て投資は継続するぐらいの距離感で投資を継続していきます。
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