こんにちは、くろいずです。
投資に関わる経済ニュースをお届けします。
毎週土曜日に更新し、その1週間でどのようなニュースが発表されていたのか?を分かりやすくまとめています。
2023年1月23日~2023年1月27日の経済情報
2023年1月24日(火)
2023年1月の米PMI速報値が発表!
2023年1月の米PMI速報値が発表されました。
PMI指数とは、企業の購買担当者たちの景況感を集計した景気指標の一つです。
製造業、サービス業ごとに集計されており、景気を測るうえで雇用統計などよりも景気先行性があるとされております。
そちらの米PMI指数ですが、結果を見ると前回よりはよくなっているものの、相変わらず50を下回っています。
50を下回ると、景気が縮小していることを意味しているため、景気が悪くなっていると言えます。
しかし、製造業もサービス業も予想値よりは高い値が出ているため、この辺りは市場に好感を与えるかもしれません。
米国企業の決算シーズンでもあるので、PMI指数から今後の決算の内容もなんとなく悪そうだな~と予想しております。
2023年1月26日(木)
2022年第4四半期の米GDP速報値が発表!
2022年第4四半期の米国GDP速報値が発表されました。
結果を見ると、予想を上回る強い結果が出ています。
前回の値よりは0.3%ほど下がっていますが、周りが予想しているほど経済は落ち込んでいないようです。
こうなってしまうと、FRBはまだまだ利上げをして経済を抑え込もうとするでしょう。
過去のGDPの結果を見てみると、今回の2.9%上昇という値はさほど高くないようにも見えます。
しかし、インフレ率を2%まで抑え込むために、経済へダメージを与えてでも利上げを継続している現状を考えると、この金利でもGDPが上昇してしまうことに懸念があります。
ここは、もっと悪い値が出てもおかしくないところだとは思いました。
本当に経済が冷え込むのは、2023年の終わり頃かもしれませんね。
2023年1月27日(金)
2022年12月の米PCE指数が発表!
2022年12月の米国PCE指数が発表されました。
結果を見ると、予想と同じブレのない結果となりました。
そもそもPCE指数とは、食品とエネルギーを除く、消費のために消費者が購入した財とサービスの価格変動を測定するものです。
米国における購買動向やインフレを測定する重要な指標であり、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上で重視していることで知られています。
過去の2年間を見ると、今回の0.3%は特別高くもなく低くもないという状態です。
ここから、インフレ率を抑えるためにさらに下落させなければいけないことを考えると、まだまだ金利は上昇すると見ておいた方が良いでしょう。
今後のFOMCにて、どこまで金利が上昇するのか?2023年は結果が見えてくると思います。
今週のコメント
今週も経済指標の速報値などが多かったですが、個人的にはまだまだ景気が明確に落ち込んでいないような気がしています。
ここから、失業率が上昇し、その後に景気指数として景気悪化が数字に現れてくることを考えると、まだまだ株式投資を行うには早いのかもしれません。
また、市場が今後の利上げを予想している上記の図では、少し前までは2023/12/13のタイミングで425-450まで金利が下がってくると予想されていました。
しかし、現在では金利を下げるのはまだまだ早いだろうと予想を変えています。
また、金利の上限は5月〜7月のタイミングで475-500までなのか、それとも500-525またはさらに上昇するのか?がわかると思います。
この辺りまでは、景気がどう動き、FRBがどのように反応するのか?のトレンドをはっきりと予想することは難しいでしょう。
今後も、発表される経済指標などの情報から金利上昇に与える影響を考え、どのタイミングでポジションを構築していくのが良いのか?を考えて投資を行いましょう。
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