【世界経済の今】JPモルガンCEOに聞く非常に深刻な経済問題とは?

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こんにちは、くろいずです。

経済のニュース記事を洗っていたところ、少し面白い記事があったので今回はそちらを紹介したいと思います。

記事の内容は、世界最大手の金融機関JPモルガンのCEOであるジェイミー・ダイモンさんに現在の経済問題をいくつか質問し、答えてもらうというものです。

複数の質問がされているのですが、いくつかまとめて紹介したいと思います。

今後の経済見通しを質問する

Q.経済の先行きを悲観する理由は?

A.アメリカの経済状況は比較的良好です。
雇用市場が堅調で、消費者には支出をするためのお金があります。

しかし、エネルギーや食糧価格を中心とした高インフレ、それに伴う金利上昇といった深刻な問題に直面しているのが主な理由です。

Q.アメリカは年内にリセッションに突入しますか?

A.予想はしたくないですが、その可能性はあります。
金利がどの程度上昇するかは、まだわからないからです。

Q.インフレはかなり長期的に現在の水準にとどまりますか?

A.頭打ちに近づいていると思いますし、その後物価は下がり始める可能性もあります。
しかし、予測することは困難です。

なぜなら、世界では過去最大規模の金融・財政刺激策が導入されているため、短期的な影響を推測するのは複雑だからです。

はっきりしていることは、インフレは一過性ではないということです。
賃金が上昇し、住宅価格も上昇しています。

Q.FRBと欧州中央銀行(ECB)はインフレを着地させることができるでしょうか?

A.そう願っていますが、ますます難しい状況になっています。
この2年間、彼らはしっかりと仕事をしたのでコロナウィルスのパンデミックに見舞われた時、経済がこれほど早く立ち直るとは誰も思いませんでした。

しかし、行き過ぎた金融政策であったと思います。
もちろん、後から振り返れば何でも簡単に分析ができるのですが、金融・財政刺激策は度が過ぎていました。

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Q.現在直面している危機と米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻後に経験した状況は同じですか?

A.2つの状況は全く違います。

金融危当時、世界は大幅な債務超過に陥っていました。
銀行だけでなく、ベンチャーキャピタルやヘッジファンドもレバレッジを活用していたのです。

さらに、銀行のバランスシートから切り離された事業体も多く、住宅ローンは契約者の状況に関係なく劇的に増加していました。

それに比べると、現在の状況ははるかに健全です。
家計の負債をほとんど返済しており、懐事情はおおむね良好です。

Q.株式市場はここ数ヶ月、深刻な下落が続いていますが底を打ったのでしょうか?

A.どうでしょう、もっと下がるかもしれません。

Q.暗号資産に懐疑的ですが、どうしてでしょうか?

A.「懐疑的」では定義が甘すぎるでしょう。
しかし、暗号資産に投資することは決してありません。

この問題に関しては、ブロックチェーンという技術と純粋な投資資産としての暗号資産を切り離して考える必要があります。

JPモルガンは世界でも有数のブロックチェーンユーザーです。
何百件ものデータをリアルタイムで処理できるからです。

しかし、私は投資資産としての暗号資産の価値をまったく理解していません。
暗号資産は流行っていますが、その深部にはポンジ・スキームに似たシステムが隠れているのではないかと思っています。

まとめ

今回のジェイミー・ダイモンさんのインタビューから、まだまだ株式相場は安心できないような状況が続くのではないか?と思います。

ところどころ、インタビューの解答でリセッションを匂わせるような答え方をしているなと感じました。

また、インフレが高止まりしたとしても、利上げがどの程度まで上昇するかわからないというのは、ほんとにその通りだと思います。

米CPIの発表を受けて、インフレに高止まり感が出てきて利上げがそこまでいかないだろうと考えている人が多いと思いますが、インフレが高止まりするだけではなく2%程度まで抑え込む必要があるため、どの程度利上げをすればそこまで収まるのか?は誰にもわかりません。

そして、暗号資産に関してもブロックチェーンとしての価値と投資資産としての価値を切り分けて考えられているので、そこも好感が持てました。

自分も暗号資産への投資を行っていますが、ブロックチェーンの技術として今後も使われそうな銘柄にのみ投資を行っています。

今後もまだまだ安心できない相場が続くと思いますが、引き続き情報を集めて自分の中で考え、ブログにて発信していこうと思います。

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